走行距離15万キロ超えでも乗れる?選び方やメンテナンス方法を解説
車の購入
公開日:2022.02.15
最終更新日:2022.10.24
車の寿命の目安は、購入してからの年月以外にも、走行距離が重要といわれています。昔はある程度の距離を走ればそろそろ寿命という目安がありました。
しかし、現在は各メーカーの技術の発達により、長距離を走った車でも中古車として十分に通用するといわれていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
今回は、走行距離15万キロの中古車のメリットやデメリット、購入する際のチェックポイント、長距離を走った車のおすすめ車種、購入後のメンテナンス方法などについて、詳しく解説していきましょう。
走行距離15万キロでも安全に乗れる
車は何よりも安全性や走行性能を重要視する製品です。近年の開発技術の発達によりその性能は年々向上しているので、現在の寿命の走行距離は30万キロ超えといわれています。そのため、中古車市場では走行距離15万キロを超えた中古車は、決して珍しくありません。
では、中古車市場に出回る15万キロ超えの車の特徴などについて、以下よりみてみましょう。
15万キロ超えの車の特徴
走行距離15万キロを超えた車の特徴は、何よりも安価である点です。車の車種などにこだわりがない人は安価で車が入手できます。
また、当然ながら新車や走行距離の短い車に比べると、各部位が購入時から劣化しているのも特徴です。
15万キロ超え車両にはメリット・デメリットがあります。それについては次より説明しましょう。
15万キロ超え車両のメリット
15万キロ超え車両のメリットは、新車価格の数分の1の価格で憧れの車種を入手できる点です。
新車だと高価過ぎて手に入らないような車種・人気車種でもお手頃な価格で入手可能です。
15万キロ超え車両のデメリット
15万キロ車両のデメリットは、新車・通常の中古車に比べて寿命が短いという点です。
15万キロでも十分に乗れる車とはいえ、すでに15万キロ以上走行しているので、各所に負荷がかかり劣化しています。そのため、何年も乗り続けることは難しいでしょう。
また、各所が劣化しているので故障しやすく、ことあるごとに修理代がかかる可能性があるのもデメリットです。
修理を繰り返すと新車を所有しているより維持費がかかるかもしれません。
走行距離15万キロの車の選び方
走行距離15万キロの車両を中古市場で見つけた場合、その安さに釣られてすぐに購入してはいけません。理想の中古車を見つけるには、目をつけた15万キロ車両のいくつかの点をチェックする必要があります。
では、その確認するポイントとは何か、次より説明しましょう。
①メンテナンスがされていること
車全体にメンテナンスがゆき届いているかチェックしましょう。
中古車のなかには、見た目がきれいで、内部が何もメンテナンスされてなくて劣化したまま、というケースも珍しくありません。
例えボディーなどの外観が綺麗だとしても、定期的にエンジンオイルが交換されていなかったりすると大きな故障の原因になります。メンテナンスがされているかどうかは、点検整備記録簿およびそれに書かれている整備記録があるか、確認が大事です。
もし、購入の際に記録簿がない、あるいは記録簿のページが真っ白だったら、怪しいと判断していいでしょう。
②修復歴がないこと
修復歴があると、車体にダメージが残っている可能性があり、修復されたとしても経年劣化でその修復箇所が弱くなっているケースもあります。
なるべく修復歴のない中古車を選びましょう。
③ドアやパネルにゆがみがないこと
ドアやパネルが曲がっていないか、確かめることも大事です。ゆがみがあると乗車・運転に支障をきたして事故の原因になります。
④オイル漏れや滲みがないこと
車体内部が正常であるかどうかチェックすることも重要です。オイル漏れや滲みが生じていると、事故につながります。
⑤試乗して騒音や状態を確認すること
購入前に試乗して運転具合を確認することも大事です。
過剰にエンジン音がうるさい、煙が異様に出るなどの症状があった場合、エンジンなどが劣化している兆候です。
15万キロでも年式によって状態が変わる
一般的に車は1年で1万キロ走行するといわれていますが、それはあくまで平均値です。
1年で1万キロ走行していない車(低年式)・1年で1万キロ以上走行する車(高年式)もあり、この年式の違いによって中古車の価格は変化します。
では、15万キロの中古車は年式によってどんな違いが生じるのか、説明しましょう。
低年式で15万キロがおすすめな人
低年式は「長い年月をかけて走行距離15万キロ超えをした車」です。
中古市場では古い車ほど安くなる傾向があるので、何よりも安価にこだわっている人は、低年式15万キロ超えの中古車がおすすめです。
高年式で15万キロがおすすめな人
高年式は「低年式より短い期間で15万キロ超えを達成した車」です。
新しい車種は予算の都合で購入は難しいが、安価でもなるべく新しい車が欲しいという人は、高年式が向いているといえます。
15万キロ超えのおすすめ車種
ここまで、15万キロ超え中古車の購入前の確認ポイント、年式などについての説明をしてきました。しかし、中古車購入の初心者の方にとって、具体的にどの車種を購入したらいいのかわからないという方もいるでしょう。
そのような方に向けて、当記事でおすすめする車種3タイプを次より紹介していきます。ぜひ購入の際の参考にしてみてください。
【トヨタ】プリウス
トヨタ・プリウスは、中古車市場では、15万キロ超えだと150万円前後の相場となっています。
製品によっては、修復歴なし・車検付きのものも珍しくないので、お手頃な価格といえるでしょう。
【トヨタ 】クラウン
トヨタクラウンは、1万キロ超えで45万円前後と格安価格で購入が可能です。
修復歴なし・車検付き・禁煙車(タバコの匂いなし)も市場には出回っているので、50万円以下の出費でクラウンが入手できます。
【トヨタ】ヴェルファイア
人気車種であるトヨタのヴェルファイヤも15万キロ超えだと価格が下がって、100万円前後で購入できます。
修復歴なし・車検付きであれば、15万キロ超えであっても問題なく走行できるので、お得な買い物かもしれません。
中古車購入後のメンテナンス方法
15万キロの中古車を購入した場合、いくら修復歴なしであっても安心してはいけません。他の中古車に比べたら明らかに劣化はしているので、日々のメンテナンスが大事です。メンテナンスをしっかりと手を抜かずにやっておけば、中古車の寿命も延びることでしょう。
では、中古車購入後のメンテナンスはどういった方法があるのか、その具体的な例を以下より紹介します。
①定期的に洗車をする
洗車はボディをきれいにするだけではなく、メンテナンスの役割も果たしてくれます。
車体につく目に見えない小さい傷はボディにくっつく砂ぼこりや泥が原因です。小さい傷をそのままにしておくとそこからボディがどんどん劣化してゆき、最悪、修復不可能な状態までいくでしょう。
②オイルフィルターをチェックする
オイルフィルターのチェックも欠かさず行いましょう。オイルフィルターとはエンジンオイルに混じった不純物を排除する装置です。これによりオイルがクリーンになり、エンジンの動作を円滑にしてくれます。
オイルフィルターが正常でないとエンジンに不調が生じる可能性が高くなるので、定期的にチェックして区間するようにしましょう。
③エンジンオイルを交換する
エンジンオイルは定期的に交換しないと、エンジンに負荷をかけてしまい故障の原因となります。エンジンが不調だと事故を起こす可能性も高くなり、その修理費用も決して安くはありません。
エンジンオイルの交換は2〜3ヶ月が目安なので、定期的に交換するようにしましょう。
④バッテリーを交換する
バッテリーの寿命は2〜3年といわれています。この期間になって不調が見えるようならバッテリーを交換しましょう。
バッテリーが不調だと発電機器の故障に繋がり、事故になる可能性もあります。
優良な中古車を探す方法
走行距離15万キロ超えの中古車と一口にいっても、その台数は少なくはありません。広い中古車市場のなかから自分好みの中古車を発見するには、まず自分が用意できる予算をもとに、複数の中古車サイトに目を通すことです。
ひとつの専門サイトだけを見るのではなく、複数のサイトをチェックしてその情報を並列に並べることによって、どのサイトにある中古車情報が自分にとって最もお得であるかを把握できます。
ひとつの情報だけをみてすぐに購入を決めるのではなく、さまざまな情報に目を通すことが大事です。
まとめ
走行距離15万キロの中古車というと、ボロボロで廃車寸前ではないのか、というイメージを抱いている人もいるかもしれません。しかし、車の平均寿命は走行距離30万キロが平均値なので、15万キロは現役です。
15キロ超えの中古車は、通常の中古車と違う特徴やメリット・デメリットがあるので、購入する前にしっかりとその特徴などを頭に入れておく必要があります。
また、購入の際のチェック項目、購入後のメンテナンス方法なども把握しておくことで、15万キロの中古車は購入後少しでも長く使用できるでしょう。