中古のフィットが安い理由は?初代は危険!モデルごとの相場と選び方
車の購入
公開日:2022.11.29
最終更新日:2022.11.30
ホンダが生産・販売しているコンパクトカーのフィット。
コンパクトな車体や広い車内が魅力で、購入を検討されている方もいるのではないでしょうか。
中古ならば新車よりも安くフィットを購入できますが、故障などのリスクがないかが気になる方も多いでしょう。
そこで今回は、中古のフィットが安い理由や相場、リスクを避けて選ぶ方法について解説していきます。
フィットの特徴とは
コンパクトカーの中でも人気が高いフィットですが、他の車種と比べてどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、フィットの特徴を3つご紹介します。
①後部座席・荷室が広い
アクアやデミオといった他のコンパクトカーと比べても、フィットの車内は広々としています。
特に、荷室と後部座席にゆとりがあるので、4人で乗ったり大きな荷物を積んだりしても快適です。
②上位レベルの燃費性能
フィットにはハイブリッドとガソリンエンジンの2タイプがあります。
ハイブリッドであればトップレベルの燃費の良さですし、ガソリンエンジンの燃費性能もコンパクトカーの中では上位クラスです。
購入後の維持費が抑えられるので、燃費性能の高さも大きなメリットになります。
③初心者やファミリーにもおすすめ
フィットはさまざまな利用スタイルに対応できる車種です。
コンパクトカーは小回りがきくため、初心者や運転が苦手な方でも扱いやすいです。
また、上記のように広い車内や高い燃費性能から、ファミリーが買い物やレジャーで利用するのにもぴったりです。
車体がコンパクトでありながら広々と使えるので、柔軟な使い方ができる車種といえるでしょう。
中古のフィットが安い理由
フィットは同クラスの車種の中でも優れた低燃費性能や車内の広さを持っていますが、中古車販売価格を見ると安く感じる方も多いのではないでしょうか。
中古のフィットの安さには、ジャダー現象に関する問題やホンダの他車種の人気などが影響しています。
以下ではそれぞれの理由について詳しくみていきましょう。
現行モデルでなくなると価格が下がる
フィットに限らず、フルモデルチェンジ後には旧モデルの中古車価格が下がる傾向にあります。
新モデルが発売されると、ディーラーやレンタカー店舗ではモデルの入れ替えが行われ、新モデルを購入するユーザーからは旧モデルの車体が下取りに出されます。
これにより、中古車として販売される旧モデルの車体の供給が多くなるため、販売価格は安くなるのです。
また、旧モデルよりも新モデルへの注目が大きくなるため、需要の減少によって価格が下がるということも考えられます。
このような理由から、フィットの旧モデルも中古車価格が安くなっているのです。
初代はジャダー現象のリスクがある
フィットの初代モデル(2001~2007年式)に関しては、ジャダー現象の起こりやすさが低価格の理由になっています。
ジャダー現象とは、エンジンをかけた時や高速走行中にハンドルがガタガタと振動したり異音を発したりする現象のことです。
ハンドルが左右にぶれることもあるので、事故のリスクも高くなってしまいます。
初代フィットはジャダー現象が起こりやすいことが知られており、ホンダ公式がミッションの保証期間を2年延長するという対応をとっていたほどです。
ジャダー現象はCVTオイル交換によって抑えることは出来ても、1~2年以内の再発は避けられないものになっており、根本的な解決はできない状況です。
このようなジャダー現象のリスクから、初代フィットの中古車は特に安価で販売されています。
ただし、2代目以降はトルクコンバータが搭載されることでジャダー現象の心配はなくなっています。
ホンダの他車種の人気が高すぎる
フィットを発売しているホンダが他の人気車種を販売していることも、フィットの価格が低くなる理由になっています。
例えば、広い車内が特徴の軽自動車であるN-BOXは、2017年から年間四輪車販売台数の1位を獲得し続けるほどの絶大な人気を誇っています。
軽自動車でありながらもフィットと同様に車内が広く、価格や維持費がより安く抑えられるため、フィットからN-BOXへ乗り換えるユーザーも存在します。
また、3代目フィットをベースに開発されたコンパクトミニバンであるフリードも、販売台数がフィットを上回っています。
このように、他の車種が人気を集めることによって、フィットの人気が相対的に落ちてしまい、価格の低下に繋がっているということが考えられます。
中古のフィットの相場は?
中古車販売サイトでフィットを見てみると、現在は平均価格が100万円ほどとなっています。
しかし、200万円以上する車体もあれば10万円以下で販売されている車体もあるなど、車体による価格の差は大きくなっています。
ここでは、フィットのモデルごとの相場を見てみましょう。
旧モデルなら100万円以下でも購入できる
モデル(年式)ごとのフィットの中古車販売価格を見てみると、以下のようになっています。
モデル | 年式 | 平均価格 |
---|---|---|
初代 | 2001~2007年式 | 24万 |
2代目 | 2007~2013年式 | 35万 |
3代目 | 2013~2020年式 | 95万 |
4代目 | 2020年以降 | 189万 |
現行モデルである4代目は価格が圧倒的に高くなっている一方で、初代~3代目は100万円以下の車体も豊富です。
ただし初代フィットは、年式が古い上にジャダー現象のリスクがあり、販売数自体も多くないのでおすすめはできません。
モデルが新しいほど燃費や安全性能も良くなるので、価格と性能のバランスを考えながら2代目か3代目から選ぶのがおすすめです。
中古のフィットを選ぶ際のポイント3つ
中古車は新車よりも安く手に入れられる代わりに、状態の良い車体を見極める必要があります。
「せっかく安く手に入れたのに、購入後に修理費がかかってしまった……」といったことがないように、ここでは中古のフィットを選ぶポイントを3つご紹介します。
修復歴ありや水没車は避ける
まずは、フレーム修正などの修復歴のない車を選びましょう。
修復歴があると何らかの欠陥を持っている可能性があり、完全に修復できていないことも多くあります。
さらに、保険会社によっては保険料が高くなってしまうこともあるので注意が必要です。
また、大雨や洪水などの影響を受けた水没車は避けましょう。
車は一度浸水してしまうと精密機器や電装部品にまで被害が及び、完全に修理することは難しいと言われています。
しかし、販売店には水没車であることを表示する義務がないため、フレームなどの修復をしていなければ「修復歴なし」として扱われています。
販売店へ確認したり細部のサビや腐食をチェックすることで、水没車でないかを見極めるようにしましょう。
このように、購入してからすぐにメンテナンスが必要になる可能性が高いため、修復歴がある車や水没車は避けて選ぶのがポイントです。
走行距離は1万km/1年が目安
年式に応じた適切な走行距離であるかを必ず確認しましょう。
この2点からは、車体の状態を大まかに推測することができます。
車は走行距離が長いほど劣化が進むということはよく知られています。
しかし反対に、使用頻度が少なすぎることでも劣化するため、走行距離が短ければ良いという訳ではありません。
状態の良い車体を選ぶためには、1年あたりの走行距離が1万km程度であることを目安にすると良いでしょう。
【例】
× 5年落ちで走行距離が1万km(1年あたり0.2万kmしか走っていない)
○ 5年落ちで走行距離が5万km(1年あたり1万km走っている)
バッテリーまわりの状態を確認する
バッテリーやオルタネーターが古くないかを確認しましょう。
バッテリーまわりも走行距離や年数に応じて劣化する消耗品です。
バッテリー交換には20万円ほどの費用が掛かってしまうこともあるため、状態が良いものを選ぶようにしましょう。
ハイブリッドカーの場合は、補助バッテリーも確認する必要があります。補助バッテリーは駆動用のバッテリーよりも寿命が短いので特に注意しましょう。
クリマを使えば購入費用を抑えられる
中古のフィットをさらに安く購入したい方には、車の個人売買プラットフォームであるクリマがおすすめです。
クリマの手数料は業界最安値な上に消費税もかからないので、中古車販売店よりもお得に購入できます。
さらに、個人売買が初めての方向けのサポート体制も整っているので、安心して全国のユーザーから車を購入できます。
少しでも費用を抑えたい方は、ぜひクリマを利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
使い勝手や性能のバランスがいいフィットは、初心者やファミリーにもおすすめできる車種です。
また、中古のフィットが安いのは、ジャダー現象のリスクやホンダの他車種の人気の影響などが理由だと考えられます。
2~3代目のフィットであれば、中古車価格と性能のバランスのいいものが見つかりやすいので、車体の状態を見極めて選んでみると良いでしょう。
費用を抑えて中古車を購入したい方は、クリマを利用してみるのもおすすめです。