車のローン10年は長すぎる?ローンのメリットデメリットも紹介
車の購入
公開日:2022.07.12
最終更新日:2022.10.24
車を購入したいと思うものの、なかなか一括で購入するのはハードルが高いでしょう。そのため多くの方がローンを利用して車を購入しています。
車のローンは3年、5年、7年など自由に返済期間が決められるので、毎月の負担額をシミュレーションして自分に合った返済プランを検討する必要があります。
今回は「車のローン10年は長すぎる?」をテーマにローンのメリットやデメリットについて紹介します。
車のローン10年は妥当なのか
近年、車の金額が高くなってきておりコンパクトカーや軽自動車などのコンパクトサイズの車であっても200万円以上することも珍しくありません。
また、ファミリー層から人気のあるミニバンの場合、300万円~400万円以上するモデルもあり、車両本体価格が高くなっている傾向にあるのです。
しかし、ローンを利用すれば購入費用を月々に分散できるので、毎月少ない費用で車を購入できます。
とはいえ、車の購入代金や返済期間によって月々の負担額が変わります。
では、車のローン10年は妥当なのか、どのくらいの返済期間が多いのかについて詳しくみていきましょう。
車のローンの返済期間は借入先で異なる
車のローンの返済期間はどこで借入をするかによって変わります。
たとえば、7年の返済期間を希望していても、借入先によっては対応していない場合もあるのです。
目安としては銀行系が1年~10年ほど、ディーラーローンであれば7年が上限といったところでしょう。
そのため、10年ローンを利用できる借入先は非常に限られており、10年ローンを利用できない場合もあるので注意が必要です。
車のローンの返済は5年が多い
銀行ローンであれば最長10年まで利用できる場合が多いです。とはいえ、一般的な車の返済期間については5年が多いでしょう。次に多いのが3年です。
その背景には日本の車検制度があります。
通常、新車購入の場合、3年後に1回目の車検を受けます。そして、そこから2年後に2回目の車検を受けます。
車のローンの返済期間で3年と5年の利用が多いのは、車検の度に乗り換えを検討している方が多いからなのです。
10年の車のローンというのは車検を少なくとも4回受けており、一般的なローン返済期間よりも長いことがわかります。
車のローンを10年で組むメリットデメリット
ここでは車のローンを10年で組むメリットとデメリットについてみていきましょう。
ローンを10年で組むメリット
車のローンを10年で組む最大のメリットは毎月の負担額を減らせるということです。
たとえば、200万円の借入であっても2年で返済するのと10年かけて返済するのとでは毎月の負担額が大きく違います。
予算に合わない車であっても10年ローンを利用すれば、負担額を抑えて希望の車を購入することが可能です。
ローンを10年で組むデメリット
一方、10年ローンのデメリットは金利の高さです。返済期間が長いので毎月返済していてもなかなか元金は減りません。
その分、分割手数料が高くなってしまうことから、総支払額は返済期間が長いほうが高くなってしまうのです。
毎月の負担を減らせるメリットはありますが、総支払額が高くなってしまうので、しっかりとシミュレーションした上で利用を検討したほうがよいでしょう。
車のローンを短期で組むメリットデメリット
次に車のローンを短期で組むメリットやデメリットをみていきましょう。
ローンを短期で組むメリット
1年~3年などの短期ローンを組むと、融資手数料を抑えられるので総支払額を安く済ますことが可能です。
また、乗り換え時期の調整もしやすくなるので車検のタイミングなどに合わせて返済期間を設定するのがよいでしょう。
ローンを短期で組むデメリット
ローンの返済期間が短い分、毎月の負担額が大きくなってしまいます。
ただ、頭金を増やしたり、ボーナス払いを併用したりすれば、毎月の支払額を調整できるので購入前にしっかりとしたシミュレーションが必要です。
車のローンを3・5・10年で組んだ時の比較
車のローンの返済期間は自由に決めることができます。
とはいえ、返済期間によって毎月の負担額や総支払額が異なるので、事前にシミュレーションしてどの返済期間がよいのか確認しておきましょう。
返済期間 | 3年 | 5年 | 10年 |
月々の返済額 | 86,952円 | 53,726円 | 28,871円 |
返済総額 | 313万299円 | 322万3,580円 | 346万4,590円 |
利息総額 | 14万299円 | 23万3,580円 | 47万4,590円 |
※頭金や金利、購入金額によって異なる
10年で車のローンを組む時の注意点
10年ローンを利用すれば毎月の負担額を抑えられるのでワンランク上のモデルを購入することが可能です。
ただ、10年などの長期ローンを組む場合はいくつかの注意点について理解しておかなければなりません。
返済期間が長いと利息負担も増える
返済期間が長い分、元金がなかなか減らないので、利息の負担が増えてしまいます。同じ借入金額であっても、3年と10年では利息に30万円以上の差額が発生することも珍しくありません。
他のローンが通りにくい可能性もある
長期ローンを組んでいると他のローンが通りにくくなってしまう可能性があります。
家電や家具、家のリフォームなど、他のローンを組もうと審査してもらったところ、審査に落ちてしまったということも少なくありません。車の購入のために長期ローンを組んでいると、他のローンを組む時にマイナス査定となってしまう場合があるのです。
というのも、ローン審査時は返済比率というものを確認するのが一般的です。年収に応じてどのくらいの金額であれば毎月支払いができるのかを確認するとイメージすればわかりやすいでしょう。
たとえば、通常であれば毎月5万円のローンを組める場合でも、すでに車のローンで毎月1万円支払っている場合は1万円減額された4万円のローンしか組めないということです。車の購入時に長期ローンを利用する場合、他のローンが組みにくくなってしまう可能性があることを覚えておきましょう。
車の買い替え時に返済が残ることもある
故障や事故などが原因で車を買い替えようと思っても、長期ローンの場合は残債が残ってしまっていることがあります。
たとえば、10年ローンを組んだとして、7年目に車を乗り換えようとしても残り3年分の返済が残ってしまうのです。
車のローンを10年で組めなかったら?
車のローンを10年で組めば毎月の負担を減らすことができます。とはいえ、ローンの利用には所定の審査があり、10年ローンを利用できない場合もあるでしょう。
ここでは、ローンを組めなかった場合の対処法を紹介します。
頭金の金額を増やす
ローンを組めなかった場合は頭金を増やして借入額を減らしましょう。ローン審査では借入額や年収などをみています。
もちろん、借入額が低い方が優しい審査になるので、10年ローンに通らない場合は頭金を増やして借入額を減らすのがおすすめです。
複数の見積もりを依頼する
複数の業者に見積もりを出してもらい、購入費用を抑えるのも1つのポイントです。借入額を減らすことができれば、審査に通るチャンスがあるので複数の見積もりを取得して一番安い見積もり金額で審査にかけてみましょう。
中古車で予算を抑える
新車購入はどうしても金額が高くなっていまいます。そのため、なかなかローンに通らないといったこともあります。ただ、中古車であれば購入費用を抑えられるのでローンに通りやすくなるでしょう。
中古車とはいえ、年式や走行距離、車の状態をしっかりと確認すれば状態のよい個体を見つけることが可能です。また、車検付きの中古車であればさらに購入費用を抑えられるのでお得に車の購入ができるでしょう。
中古車を買うならクリマがおすすめ
中古車を買うならクリマがおすすめです。クリマとは車の個人間取引フリマサイトであり、全国のユーザーが参加している大型車売買プラットフォームです。
クリマは個人間取引なので消費税が発生しないのがメリットとして挙げられるでしょう。さらに、全国のユーザーが利用しているので希望の車種を見つけやすいのが特徴として挙げられます。
できるだけ購入費用を抑えたい方はクリマを利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は「10年ローンは長すぎる?」をテーマに長期ローンのメリットやデメリットについて紹介しました。
10年ローンであれば毎月の負担額を減らせるので、予算に合わないワンランク上の車であっても購入できるメリットがあります。一方、返済期間が長くなるので融資手数料が高くなり、総支払額が割高というデメリットもあります。
ただ、中古車であればもともとの購入金額を抑えられるので毎月の負担を減らせるでしょう。