車の売却時のガソリン満タンは損するだけ!査定項目とその基準とは?
車の売却
公開日:2021.08.10
最終更新日:2022.09.27
車の売却時に気になるのが、売却する車のガソリンは満タンにするべきかどうか、という点です。
車の高額査定を実現するためには、少しでも車の状態を良くしておくのが常識ですが、ガソリンに関してはどんな状態が良いのでしょうか。
今回は、車の売却とガソリンの関係などについて、詳しく解説していきましょう。
車の売却時にガソリンを満タンにする必要なし!
「売却時にガソリンを満タンにしておけばガソリン供給の手間が省けるから、査定時に好印象になるかも」と考えて、車を手放す前にガソリンを満タンにする人もいるかもしれません。
しかしそれは査定にはまったく関係のない行為で、はっきりいってガソリン代が無駄になるだけです。
では、ガソリンと査定の関連性について、以下より具体的に説明しましょう。
ガソリンを満タンにしても査定額に影響も無し!
車の売却時、ガソリンを満タンにしたところで車の査定にはまったく影響は与えません。
売却時の車の査定とは、車の各部位のコンディションを確認する作業です。
部位が劣化していればそれだけ査定額は減り、状態が購入時に近ければ近いほど査定額は上がります。
車の査定時に業者が確認するポイントは、以下の5点です。
- 車の状態
- モデル
- メーカー
- 走行距離
- 年式
以上のような査定ポイントは、全国どこの業者でもほぼ一緒です。
そしてどの業者もガソリンに関しては査定ポイントに含まれていません。
いくらガソリンを満タンにしたところで各部位の劣化具合が良好になるわけではないので、満タンにするのは意味のない行為といえます。
車の査定額を上げた場合は、ガソリンの量の多い・少ないを気にするのではなく、先述したポインをチェックしましょう。
車の売却時にはどれくらいガソリンを入れておく?
満タンにしても査定には何の影響もないガソリンですが、ある程度の量を入れておかないと業者も困るだろうと考えている人もいるかもしれません。
売却時に業者に渡すとき、車に入れておくガソリンは、最低限の量で十分です。業者のなかにはガソリンの量が少ないと困るどころか、減らしてほしいというところもあります。
ガソリンは最低限の量に留めておきましょう。
目安は給油ランプが点灯する程度
最低限のガソリンといってもどれくらいが最低限なのか、その加減がわからない人もいるかもしれません。
売却時の車に入れておくガソリンの量は、給油ランプ(エンプティランプ)が点灯している状態でも大丈夫です。
エンプティランプは、ガソリンの残量が残り少なくなった際に点灯するランプです。
この状態だと不安になって売却前に点灯しない程度に給油する人もいるでしょうが、点灯した状態で業者に預けても問題ありません。
それでも点灯しているのが気になる場合は、エンプティランプから1メーター程度のガソリン量をキープしておきましょう。
これ以上ガソリン量が多いと査定額が下がることはありませんが、ただガソリン代が無駄になるだけです。
車の売却時にガソリンを減らしてほしいと言う業者もいる
車の買取を請け負う業者によっては、車を査定に出す前にガソリンの量を少しでも減らしてほしいとお願いしてくるところもあります。
なぜそのようなお願いをしてくるのか、その理由を以下より説明しましょう。
理由1.車を長期間保守管理する時に困る
買取業者は、買い取った車を長い期間所持しないで、なるべく早く売却したいと考えています。
車を管理する期間が長かれば長いほど手間がかかり、結果的に赤字になってしまうからです。
そのため、所持している車は1台でも多く売ることに努力を費やしますが、それでも売れないケースがあります。
そして、もし売れない車がガソリン満タンの状態になっていたら、トラブルの原因になるといえるでしょう。
車を管理しているスペースで火事など火に関する事故があった際、本来はボヤ程度で済んでいたトラブルが、ガソリン満タンの車に引火した場合あっという間に大規模な事故へと発展するかもしれません。
そのため、どの業者も所持している車には、なるべくガソリンは入れておきたくないという考えなのです。
理由2.満タンにしておいても使い道がない
業者が買い取る車は、すべての車をそのまま売るわけではありません。
車の各部位を抜き取って他の車に再利用するというやり方もあり、この方法を「部品取り」といいます。
この部品取りの作業の際、やっかいなのはガソリンです。
ガソリンは再利用するわけにはいかないのでそのまま破棄することになりますが、破棄をする作業は手間がかかり、ガソリンの量が多ければ多いほどその作業は面倒になります。
売却するお客が査定額アップを狙って、あるいは業者のためを思って気づかって満タンにしても、業者としては迷惑なだけです。
そして、そのガソリンは捨てるしかないので、お客としてもガソリン代が無駄になるだけで誰も得をしません。
ガソリンを調節するにはどうしたらいいの?
以上、売却に出す車に残すガソリンは極力少量がいいと説明しましたが、売却前にうまい具合に少量だけ残すのは難しいものです。
では、売却前にガソリンの量を調節するにはどのようなやり方をおこなえばいいのでしょうか。
ガソリン量の調節のコツを、以下より紹介しましょう。
ガソリンの量をこまめに補充する
車にガソリンを補充する際は、残量が少なくなったら満タンに補充するという人がほとんどでしょう。
しかし、その給油方法を続けていれば、満タンになったガソリンを消費するのに手間がかかります。
もし、業者に引き渡す日が決まった際にガソリンが満タンだったら、わざわざ車の走行距離を多くして消費しなくてはいけません。
売却が決まった車の場合、その方法はやめて毎回少量のガソリンを補充する方法に切り替えましょう。
おすすめなのは給油1回につき1,000円しか使わないルールです。
この決まりを実施すれば、少量しか給油されません。
1,000円分を給油した状態ですぐに査定に出しても、損をするのは1,000円分だけです。
また、それほど乗車する頻度が低い場合は、1,000円程度で十分といえます。
給油ランプが点灯したら乗る量を減らす
車を売却する際、乗車しててガソリンが残り少なくなってきたらもう乗車をストップするというのも、ひとつの手段です。
なかには通勤などで毎日乗車している人もいるでしょうが、車のエンプティランプが点灯した時点で、車での通勤をやめて電車や徒歩での通勤に切り替えるのもいいかもしれません。
車での移動が当たり前になっている人は、普段の足が使えなくて少し不便かもしれませんが、ガソリン量の調整が難しい人は、この手段が確実といえます。
売却時に業者に引き渡す際、業者の店舗まで行くのに少量のガソリンだと不安に感じる人もいるでしょうが、エンプティランプが点灯している程度のガソリン残量であれば、店舗までの距離に数時間も費やすことでもない限り、十分にガソリンは持ちます。
ガソリンスタンドでガソリンを抜いてもらう
ガソリンスタンドでガソリンを抜いてもらうというのも、ガソリン調整の手段のひとつです。
ガソリンを抜いてもらう際にかかる費用、ガソリンスタンドまで行く時間と手間が惜しくなければ、この方法を利用してもいいでしょう。
かかる費用がもったいないという人は、ガソリンスタンド利用でなく自分でガソリンを抜くという方法もあります。
しかし、この方法は高度なスキルが必要であり、慣れない人にはおすすめできません。
一歩間違えると事故の原因になるので、ガソリンを抜きたい場合はガソリンスタンドの利用が無難といえます。
車の売却査定額をグンと上げるための方法とは?
車の査定額を上げるにはガソリン満タンが効果的と考えている人は、いかにその考えが間違っていたか、今回のこの記事で理解したことでしょう。
では、査定額を上げるには他にどんな方法があるのでしょうか。
以下より売却査定額をアップさせるための4つの手段を詳しく紹介しましょう。
洗車・車内清掃は最低限する
車に限らず、買取業者に査定を出す際は購入時と同じ状態に少しでも近ければ、それだけ査定額も高くなります。
そのため、売却前に極力洗車をしてボディおよび車内を洗車・清掃して、少しでもきれいな状態にしてから業者に引き渡しましょう。
ただし、洗車時にあまりに力を入れ過ぎてゴシゴシと洗うとボディに傷がついてしまう恐れがあります。
ボディの傷みを悪化させないように優しく洗うようにしましょう。
また、汚れだけでなく車内に染み付いた匂いもなるべく取ることが大事です。
消臭剤などを利用して、長年染み付いた独特な匂いを消しておきましょう。
窓ガラスについたヤニや油汚れは目に見えにくいですが、しっかりと取り除いておくことも大事です。
見た目だけでもきれいにして、印象を良くするようにしておきましょう。
車の需要が高まる3月に売却する
車の売却は、1年の時期を選ぶことによって査定額が変動するケースもあります。
時期によって車の需要は大きく変わるので、旬の時期を狙って売りに出す手段もありますが、毎年1年を通して需要が高まるのが3月ごろです。
毎年4月は、大学生・社会人と新生活に突入する時期なので、新生活を迎える前の3月に車を購入する人は少なくありません。
この時期は走行距離の多い中古車であっても他の時期よりは査定額が高いケースが多いので、3月が狙い目といえるでしょう。
売却希望価格を高めに設定する
買取を担当しているディーラーの営業マンは、会社の利益を考慮して少しでも安く買取を達成するように努力しているので、こちらの希望査定額よりも安い査定額になることが多いです。
そのため、こちらが予想している最低額より低い希望額を伝えてしまうと、それよりさらに安い査定額を言ってくる可能性があります。
そのような事態を想定して、希望査定額を伝える場合は予想査定額より高めの金額を伝えるようにしましょう。
最初にそのように言うことによって、最終的に自分の希望額に達するケースもあります。
可能な限り社外品から純正品に戻す
車の所有者のなかには、購入時から社外品のパーツを多く取り付けた人もいるでしょう。
しかし、社外品が多く付いた車は査定時に良い印象にはならないケースが少なくありません。
社外品はあくまでその車の所有者の趣味で取り付けるものなので、人によっては社外品が好みじゃないパターンもあります。
また、社外品を取り付けた際、ボディに穴を開けた場合、査定に悪影響が出るでしょう。
そのため、売却前はなるべく購入時と同じく純正品に戻せるところは戻すようにしましょう。
車の個人売買なら買取業者やディーラーより高く売れる!
車の高額買取を実現させたい場合、専門業者やディーラーではなく、個人売買の利用もおすすめです。
個人売買なら仲介者への手数料・人件費が発生しないので、余計な出費が必要ありません。
個人売買の利用を検討している場合、中古車フリマ「クリマ」がおすすめです。
クリマは登録料や売却する車の出品料は無料、交渉成立時にシステム利用料5,500円を支払うのみとなっています。
また、売却が成立しない場合もクリマが買取をする買取保証サービスもあるので、売れなかったとしても心配する必要はありません。
まとめ
車の買取を行う際、ガソリンはまったく重要な要素ではありません。
ただ車を買い取に出すとき、ガソリンはどのような状態にするべきか、知っておいて損はありません。
今回の記事を読んでガソリンと買取の関係、査定時に大事なことは何か、しっかりと把握してから、査定に出すようにしましょう。