「一人暮らしに車はいらない?」メリットと負担になる維持費について
車の売却
公開日:2022.04.28
最終更新日:2022.10.19
一人暮らしでも車を持っている人は珍しくありません。
とくに通勤や通学で使用している人は車がなくてはならない存在でしょう。ただ、本当に車が必要なのか考えてみるのも大切です。
一人暮らしなら車は必要なのか
通勤や通学でどうしても車が必要という人も少なくありません。とくに公共交通機関が整備されていないエリアに住んでいる場合は自家用車での移動が必須となるでしょう。
しかし、電車やバスがある場合は必ずしも車が必要とはいえないかもしれません。
車の利用頻度がどの程度か考える
車の利用頻度をシミュレーションするのをおすすめします。たとえば、通勤や通学で毎日使用しているという場合は車が必要といえます。しかし、休日だけにしか使っていない人もいらっしゃるでしょう。
ゴールデンウイークや年末年始などの長期休暇を含めて計算したとしても、年間で約120日程度しか休日はありません。
つまり、年間の1/3しか車を利用していないということになります。
もちろん、すべての休日に車を利用しているということが前提なので、実際は120日よりも利用頻度が低いかもしれないでしょう。
車の維持費がどのくらい負担になっているか
所有している車の車種やボディサイズ、燃費などによって維持費は変動します。しかし、どのような車であっても保険や税金、メンテナンス費用は必ずかかります。
また、電気自動車でない限りガソリン代も必要なので、年間を通した維持費がどれくらいになっているか計算してみると良いでしょう。思っていたよりも高いと感じる方が多いかもしれません。
車の利用頻度や維持費などから、本当に車が必要なのか再検討してみてはいかがでしょうか。
車の維持費はどのくらいかかる?
車種やボディサイズによって車の維持費は大きく変わります。それでは、実際に何にどれだけ維持費がかかるのか解説していきますね。
自動車税
毎年、5月頃になると自動車税の納税通知書が届きます。自動車税は排気量によって区分されているので、下表を参考にしてください。
総排気量 | 新車登録時期別の税額 | |
1,000cc以下 | 2019年9月30日以前の登録 | 2019年10月1日以降の登録 |
1,001cc〜1,500cc以下 | 2万9500円 | 2万5000円 |
1,501cc〜2,000cc以下 | 3万4500円 | 3万500円 |
2,001cc〜2,500cc以下 | 3万9500円 | 3万6000円 |
2,501cc〜3,000cc以下 | 4万5000円 | 4万3500円 |
2,501cc〜3,000cc以下 | 5万1000円 | 5万円 |
3,001cc〜3,500cc以下 | 5万8000円 | 5万7000円 |
3,501cc〜4,000cc以下 | 5万8000円 | 6万5500円 |
4,001cc〜4,500cc以下 | 7万6500円 | 7万5500円 |
4,501cc〜6,000cc以下 | 8万8000円 | 8万7000円 |
6,001cc〜 | 11万1000円 | 11万円 |
駐車場代
車を所有するには管轄の警察署が発行する車庫証明書を陸運支局に提出しなければなりません。
車庫証明書を取得するには駐車場を所有している、または借りていることを証明し、所在地や広さなどを詳細に記した書類を警察署に提出する必要があります。
賃貸アパートやマンションに住んでいる場合は敷地内の駐車場を利用するか近くの月極駐車場を契約しなければなりません。駐車場代の目安は地域によって異なりますが、8,000円~15,000円が相場といえるでしょう。
もちろん、都市部になると30,000円以上のところもあり、住んでいる場所によって金額差があることを覚えておきましょう。
ガソリン代
車を所有するならガソリン代についても計算に入れておく必要があります。軽自動車やハイブリッドカーは燃費が良いので一般的なガソリン車よりもガソリン代を抑えられるのがメリットです。
しかし、いくら燃費が良くてもガソリンがなければ車は走れません(※電気自動車は除く)。
ガソリン代の目安としては休日利用のみで月3,000円~5,000円、旅行や遠出をする場合は10,000円~20,000円ほどです。
任意保険料
任意保険はあくまでも任意なので法律上は入らなくても問題ありません。しかし、万一の事故の際は強制保険と呼ばれている自賠責保険だけではカバーできないことがほとんどです。
また、相手の車の修理費用を負担しなければならない場合、自賠責保険は利用できないので自己負担で支払う必要があります。
事故の程度にもよりますが修理費用が高額になることが多く、自己負担で補うのは非常に難しいでしょう。車を所有しているほとんどの人が任意保険に加入しています。
任意保険の保険料は年齢や免許証の種類、保険等級、車種によって変動するのが一般的です。基本的には年齢が若いほど保険料が高くなり、年齢が高く事故歴がない場合は保険料が安くなるという仕組みです。
保険会社によって保険料に差がありますが、年間で50,000円~150,000円ほどかかると覚えておきましょう。
車検・メンテナンス費用
車は機械なので定期的なメンテナンスが必要です。消耗品でいえば、オイル交換やバッテリー交換、さらにタイヤ交換が必要になるでしょう。
オイル交換は1回あたり5,000円~10,000円程度、そしてバッテリー交換は15,000円~30,000円程度が相場です。また、タイヤ交換については4本交換で100,000円ほどを目安にしておけば良いでしょう。
ただ、SUVや輸入車など大型車両の場合は20万円を超える場合もあります。さらに、メンテナンスとは別に2年に一度車検を受けなければなりません。
車検を受ける際は重量税や自賠責保険のほか、車検基本料や整備費用などがかかるので100,000円~200,000円ほどかかります。
一人暮らしで車を手放すメリット
車を所有するには駐車場代や税金、保険などさまざま費用がかかります。そのため、一人暮らしの場合は車を手放したいと思われる方も多いでしょう。
維持費がかからず貯金額がかなり増える
車を手放すことで車の維持費がかからなくなり、貯金にお金を回せます。たとえば、5ナンバーサイズの普通車の場合、年間にかかる維持費は約39万円です。
つまり、車を手放せば年間で39万円も余裕が出るということ。維持費がかからない分、貯金額が増えるメリットがあるでしょう。
自動車税 | 36,000円 |
駐車場代 | 120,000円 (月10,000円×12ヶ月) |
ガソリン代 | 60,000円 (月5,000円×12ヶ月) |
任意保険 | 70,000円 |
メンテナンス | 55,000円 ※オイル交換1年に2回、バッテリー交換2年に1回 |
車検 | 50,000円 |
合計 | 391,000万円 |
事故などのリスクがなくなる
車を運転するということは交通事故のリスクが伴うということです。どれだけ注意して安全運転を心がけていても、突然車をぶつけられるかもしれません。
しかし、車を手放せば交通事故のリスクが大幅に減るといえるでしょう。
運動量が増えるなど健康にも良い
車を手放すことで、歩く距離が増えたり自転車に乗る時間が増えたりするので運動量が増えます。近くのコンビニやスーパーに行くのも車を使っている場合は運動量が非常に少なくなっている可能性があるでしょう。
しかし、すべての公道を徒歩や自転車に変えることで運動量が大幅に増えて健康にも良いというメリットがあります。
メンテナンスの時間など自由な時間が増える
車を所有していると定期的なメンテナンスや車検が必要になります。もちろん、自宅でタイヤ交換したりオイル交換したりできるわけではないので、メンテナンスの度にディーラーや整備工場に行かなければなりません。
さらに、作業内容にとっては1時間以上かかることが一般的なのでせっかくの休日がもったいないと感じる方も多いでしょう。
しかし、車を所有していなければメンテナンスの必要もなくなり、休日を自由に使えます。
車を所有している時の生活費の目安
車を所有していることで維持費がかかるのもの、どうしても車が必要な場合もありますよね。では、実際にどれくらいの費用がかかるのか生活費と合わせてみていきましょう。
軽自動車の金額目安
軽自動車は普通車よりも維持費が安いので、一人暮らしでもおすすめのクラスです。
内訳 | 料金 |
家賃 | 60,000円 |
食費 | 30,000円 |
光熱費 | 10,000円 |
水道代 | 2,000円 |
日用品 | 10,000円 |
交際費 | 30,000円 |
通信費 | 10,000円 |
貯金 | 48,000円 |
生活費 | 200,000円 |
自動車ローン | 15,000円 |
駐車場代 | 10,000円 |
軽自動車税 | 900円 |
任意保険料 | 2,500円 |
ガソリン代 | 5,000円 |
メンテナンス費用 | 4,583円 |
車検費用 | 2,500円 |
軽自動車維持費(合計) | 40,483円 |
※手取り200,000円で計算
軽自動車を所有する場合、自動車ローンを合わせて4万円ほどかかる計算です。手取り額が急に増えるわけではないので、毎月の生活費から捻出しなければなりません。
つまり、貯金額を減らしたり食費や交際費を抑えたりする必要があります。
普通自動車の金額目安
普通車の場合は軽自動車よりも高くなります。
内訳 | 料金 |
家賃 | 60,000円 |
食費 | 30,000円 |
光熱費 | 10,000円 |
水道代 | 2,000円 |
日用品 | 10,000円 |
交際費 | 30,000円 |
通信費 | 10,000円 |
貯金 | 48,000円 |
生活費 | 200,000円 |
自動車ローン | 30,000円 |
駐車場代 | 10,000円 |
自動車税 | 3,000円 |
任意保険料 | 5,000円 |
ガソリン代 | 5,000円 |
メンテナンス費用 | 4,583円 |
車検費用 | 2,500円 |
軽自動車維持費(合計) | 60,483円 |
※手取り200,000円で計算
普通車を所有する場合、毎月6万円ほどの費用が必要です。軽自動車よりも約2万円高く、毎月の生活費から捻出するのは厳しいかもしれません。
初期費用を抑えるなら中古車購入もおすすめ
車を所有するには維持費がかかります。さらに、購入時には頭金などの初期費用が必要になるのでトータルで考えれば非常に多くの費用が必要になるでしょう。
ただ、初期費用を抑えるなら中古車の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
中古車であれば新車よりも購入費用を抑えられるので初期費用を節約できます。ただ、車の状態によってはメンテナンス費用や車検費用が高額になるケースもあるので、しっかりと吟味することをおすすめします。
所有している車を手放す時に高く売る方法は?
車の維持費がもったいないと思われた方はできるだけ早く車を手放したいと思うでしょう。ただ、せっかく車を手放すのであれば高く売る方法を知っておいたほうが良いです。
中古車の売買ならクリマがおすすめ
車を手放すならクリマを利用するのがおすすめです。クリマは車の個人売買フリマサービスであり、全国のユーザーに向けて車を出品できます。
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車を手放したい方はぜひクリマの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
一人暮らしの場合、状況によって車が必要でないことがあります。さらに、車を所有するには毎月4万円~6万円ほどの維持費がかかってしまいます。
車の利用頻度が少ない人は車を手放した場合、費用負担が減るので貯金額が増えるというメリットがあるでしょう。さらに、クリマを利用すれば中間業者を通さないので高値がつくのを期待できます。
一人暮らしで車を手放そうか検討している方はぜひクリマを利用してみてはいかがでしょうか。