車購入にクレジットカードを使うメリットと3つの落とし穴
車の購入
公開日:2021.08.10
最終更新日:2022.10.24
車は他の製品と違って、気軽に購入できない高額なものです。
そのため、自分の収入と月々の返済を考慮して計画的に支払いを済ませる必要があります。
そのような車の購入においてクレジットカードの利用を考えている人も少なくないでしょう。
今回は車の購入におけるクレジットカード利用のメリット、注意点などについて、詳しく解説していきましょう。
そもそも車の購入にかかる費用の内訳とは?
クレジットカードの利用をどうするか決める前に、まずは車の購入にはどのような費用がかかるのか、把握しておきましょう。
車を購入する際、かかる費用は車そのものの代金だけでなく、保険や諸費用もかかります。
具体的な内訳は以下のようになります。
- 車両代金
費用のうち最も多くを占める代金が車両代です。車両も車種や新車・中古車とさまざまな種類があり、どれを選ぶかによって代金は異なりますが、数十万〜300万円ほどかかると考えていいでしょう。 - 法定費用
自動車税などの税金、自賠責保険などの各種保険にあたるのが、法定費用です。税金は納税義務があるため必ず支払いをする必要があり、保険は自賠責保険など強制保険があるので、これも支払いをしなくてはいけません。 - 諸費用
その他、車庫証明費用、検査登録費用、各種代行費用などでお金がかかります。
費用の内訳は以上のように大きく分けて3種類です。
どれにいくらくらいかかるのか、事前に知っておきましょう。
車の購入時に店舗がクレジットカード払いをNGにする理由
クレジットカードは、その場で現金を持っていなくても買い物ができる便利なものですが、店舗によってはクレジットカードを利用しての車の購入はNGとしているところもあります。
その理由はどういったものなのか、以下より3つの代表的な理由を紹介しましょう。
新車の場合はクレジットカードで全額を支払えないことが多い
新車は中古車に比べて高額なので、一括払いをする人はほとんどいないといってもいいでしょうが、クレジットカードの利用であれば1回払いは可能です。
しかし、カードの1回払いを禁止している店舗もあります。
その理由は加盟店手数料というシステムによるものです。
クレジットカードを利用して支払いを済ませた場合、店舗側はカード会社に加盟店手数料を支払う決まりになっています。
その手数料は支払額によって変動する仕組みで、高額であればあるほど手数料も比例してアップします。
仮に新車の購入金額が150万円で手数料の割合が5%だった場合、店舗側は150万の5%である7万5,000円もの手数料をカード会社に支払わないといけません。
高額である新車のカード決済をOKにしてしまうと、それだけ支払う手数料も高額となるので、店舗側としては利益が少なくなるので、新車のカード払いはNGとなっているのです。
車の一部の代金はクレジットカード払いOK
車の購入でクレジットカードを利用する際、新車の1回払いはNGでも、店舗によっては代金の一部は利用OKとしているところもあります。
自動車ローンの頭金などの支払いは、新車の1回払いに比べてそれほどの金額にはならないので、店舗がカード会社に支払う手数料も少額です。
そのため、店舗側も安心してローン頭金や代金の一部のカード払いをOKとしているのです。
ただし、クレジットカードはその種類によって対応可能かどうか店舗ごとに異なります。
また、店舗によってクレジットカード利用額がいくらまでか決められている場合もあるので、カード利用の際は事前に店舗へ問い合わせることが必要です。
中古車の場合は全額クレジットカードでの支払いが可能なこともある
店舗によっては中古車に限り、クレジットカードの1回払いを認めているところもあります。
店舗にとって中古車は新車よりも安価なために、カード会社に支払う手数料がそれほどかからないので、カード全額払いを許可しているのです。
カード払いOKの店舗は、店頭入り口に利用可能カードのマークが貼ってある、ホームページにカード利用OKの記載があるので、確認しておきましょう。
また、カードの利用限度額の指定もある店舗もあるので、事前に調べておく必要があります。
車の購入にクレジットカードを使うメリット主に3つ
人によっては現金を持たずにカード払いが当たり前となっている人もいるでしょうが、車の購入時もクレジットカードの利用はいくつかのメリットがあります。
では、クレジットカードを使って車の購入をする際の、代表的な3つのメリットを以下より紹介しましょう。
支払金額に応じてポイントが貯まる
クレジットカード利用の利点といえば、ポイント制度です。
ポイントは利用した金額に応じて還元される仕組みで、貯まったポイントは現金としてカード利用時に使用できたりカード会社が用意したサービスや商品と交換したり、さまざまな利用ができます。
そして、車の代金の支払いでクレジットカードを利用した際もポイントが付加されるので、通常の現金払いよりもお得です。
通常の買い物でクレジットカード利用をした場合、ポイントはそれほど多くは付加されません。
しかし、車の購入時に支払う代金は一部とはいえ高額なので、1回の支払いでかなりのポイント数を稼げるでしょう。
ポイントの還元率はクレジットカードの種類によって異なりますが、還元率が1%であっても、数十万〜100万円を支払えば、大量にポイント還元が達成できます。
後払いができる
クレジットカードがあれば、その場で現金を用意しなくても済む後払い方式が可能になります。
現金で支払いを済ませる場合、事前に車の代金分の現金を用意して、販売店に持参しなくてはいけません。
車を購入するための現金ですから、財布にすべて入るような額ではない大金になります。
大金を所持して無くした場合、大きな損失になりひと騒動となるので、細心の注意を払う必要があり、気疲れしてしまう人もいるでしょう。
しかし、クレジットカードの後払いを利用すれば、大金を要する手間が省けて、管理する余計な気づかいも不要です。
また、人によっては購入当日、手違いで用意した現金の金額を間違えてしまい、お金が足りなくて購入できなくなったという失敗を起こす人もいるでしょう。
この場合、また1から購入の仕切り直しをする必要があり、手間がかかります。
しかし、クレジットカード利用ならそんな失敗も起きる心配も必要ありません。
事前の準備をしなくても、カード1枚だけで気軽に購入が実現できるのが、クレジットカード利用のメリットです。
支払い方法が選べる
クレジッカードを利用すると、自分の都合で支払い方法を選択できるメリットがあります。
クレジットカードの支払いは、カード会社の契約に従って、一括・分割・リボ払いなどが用意されているのが特徴です。
お金に余裕があれば一括、一括が難しい場合は自分の毎月の収入に合わせて分割払いと、無理のない返済プランの計画が実現できます。
たとえ収入がそれほど多くなくても、分割払いを選択すれば無理に生活を切り詰めて生活を圧迫することなく円滑に返済ができる、といった具合に自分のライフスタイルに合わせた選択が可能です。
決して安くない買い物である車の購入も、クレジットカードを使って支払い方法を選べば、購入に踏み切れるので、クレジットカードは高収入でない人にもありがたい存在といえるでしょう。
車の購入にクレジットカードを使うときの注意点
現金不要で車の購入が可能になるなど、メリットの多いクレジットカードですが、使用する際はいくつかの注意点があることを忘れてはいけません。
その注意点とは何か、次より説明しましょう。
クレジットカードの利用限度額を確認しておく
各カード会社から発行されているクレジットカードには、利用限度額が設定されています。
限度額は、カード所有者の年収など個人情報をもとにカード会社が審査を行い、設定します。
そのため、所有している限度額が車の購入金額を下回っている場合、車を購入することができません。
また、限度額が足りていたとしても利用金額のうちいくらか既に使用していた場合、利用金額が足りなくて買えないといったケースもあります。
利用限度額および使用可能金額で、車の購入が可能かどうか、事前に確認してお具ことが、クレジットカード利用では大事な点です。
もし、限度額・利用額が足りない場合は事前に返済をして利用枠に余裕を持たせる、カード会社に問い合わせて限度額を引き上げてもらうようにしましょう。
限度額の引き上げは審査が必要で時間がかかるので、早めに問い合わせることが大事です。収入に余裕があれば、ゴールドカード、プラチナカードにランクアップさせておくのもいいでしょう。
分割やリボ払いにする場合は計画的に返済できるか確認しておく
クレジットカードの分割払い・リボ払いは便利な反面、3回以上の支払いの場合は手数料が発生します。
手数料の発生を考えないで返済をすると、返済の滞納・延滞を引き起こして、信用情報に傷がつき、今後のクレジットカード利用にも悪影響を及ぼす可能性が高くなるでしょう。
手数料込みで無理なく返済できるか、しっかりと計画的な返済をすることを事前に考えましょう。
決済手数料や追加費用が設定されていないか確認しておく
ディーラーや販売店によっては、クレジットカード利用をした際、決済手数料や追加費用が上乗せされるケースがあります。
その上乗せされる金額を事前に考えないで、クレジットカード利用で支払いを済ませた場合、予想外の出費によって返済に影響が出る可能性が出てくるでしょう。
カード会社以外の手数料は、明らかにカード会社の規約違反の可能性があるので、予想外の支払いに気づいた場合は、ディーラーや販売店にしっかりと質問することが大事です。
少しでも安く購入したい人は現金の一括払いがおすすめ
分割払い・リボ払いは、無理のない返済計画が立てられる便利なものですが、支払い回数が多いとそれだけ利子を払う回数も増えます。
利子は、純粋な返済額とは別のカード会社に支払う代金なので、返済が長引けばそれだけ多くの利子を支払う羽目になるでしょう。
そのため、利子を多く発生させないで少しでも安く購入したい人は、一括での支払いもおすすめといえます。
現金一括で安く購入するなら中古車個人売買の「クリマ」
利子の支払いを少しでも抑えたい人は、中古車個人売買サイトの「クリマ」の利用がおすすめです。
クリマなら現金一括であっても、ディーラーや販売店の利用よりも安価で車を購入できるので、出費を抑えることが可能です。
余計な手数料も発生しないので、安心して車探しができるでしょう。
まとめ
クレジットカード利用での車の購入はさまざまなメリットがありますが、利点だけではありません。
自分にカード利用が適しているかよく考慮して利用するかどうか決めることが大切です。
また、一括でも十分に安価で車の購入が可能な「クリマ」の利用も、選択肢に入れておくのもいいでしょう。