【初心者必見】初めての車の個人売買で知っておくべき10コの知恵!
個人売買
公開日:2021.06.22
最終更新日:2022.10.24
車の売買方法はさまざまな種類がありますが、そのなかで少しでも高く売りたい・安く買いたい人におすすめなのが、個人売買です。
しかし、この方法だとほとんどの手続きを自身で行う必要があるので、やり方がわからなくて躊躇している人もいるかもしれません。
そのような人のために、個人売買で失敗しないための具体的な一連の流れ、準備する必要書類、トラブル回避の注意点などについて、詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
車の個人売買の流れ・やり方について
個人売買で車を売買する場合、オークションや個人売買専門サイトを利用して行います。
では、個人売買は具体的にどのような流れで行うのか、出品者・購入者それぞれの一連の流れ、やり方を説明していきましょう。
出品者|出品から売却までの流れ
出品者は所有している車を売却して代金を得る立場になります。売却が完了するまでの一連の流れは以下の通りです。
1.個人売買のサイト・オークションを探す
サイトやオークションは、車の売買に特化したものやオールジャンルのオークションサイトまで、その種類はさまざまです。そのなかから自分に見合ったところを選んで登録しましょう。
2.出品
サイト登録をしたら、次にやることは実際に出品する作業です。このときに大事なのは、出品前に所有車のコンディションをチェックすることです。
もし、部位の不具合があって、売買成立したあとにそれが発覚した場合、それが原因で購入者との間でトラブルに発展する可能性があります。トラブル回避のためにも車の状態をしっかりと確認しておきましょう。
3.購入希望者との交渉
個人売買は、仲介人なしで行うので個人同士で直接交渉する必要があります。このときに自動車税の未経過分の支払いはどうするか、名義変更日はいつにするかなどを決めます。
お互いの意見が合意に達したら、名義変更のための必要書類などを購入者に渡すことも忘れないようにしましょう。
4.車両の引き渡し、支払い確認
車両の引き渡しをして、代金が支払われたか確認したら、売買成立です。
購入者|車両検索から購入までの流れ
購入者の手順は以下の通りになります。
1.個人売買のサイト・オークションを閲覧して車探し
複数のサイトを見て比較しながら、自分の希望に見合った車を探しましょう。
2.入札
欲しい車が見つかったら入札します。入札前に、車のコンディションなど詳細情報を確認することを忘れてはいけません。
3.出品者と交渉
出品者と話し合って、自動車税の未経過分の扱いや名義変更の日などを決めます。
4.出品者から必要書類を受け取る
名義変更をしないと車は正式な所有物にならないので、必要な書類を受け取って、しっかりと名義変更しましょう。
5.車の受け取り、支払い、名義変更の報告
支払いのタイミングは車を受け取る前後どちらがいいのか、話し合って決めましょう。また、名義変更が完了したら、しっかりと出品者に報告することも忘れてはいけません。
車の個人売買に必要な書類について
車の個人売買において、名義変更を確実に行わないとトラブルの原因になります。そのため、必要書類は事前に何を用意すればいいのか、しっかりと頭に入れて準備することが大事です。
では、車の個人売買において必要な書類とは何か、出品者・購入者ごとに以下より紹介しましょう。
出品者の必要書類一覧
出品者が用意する書類は以下の通りです。
■普通自動車の場合
- 自動車検査証(通称・車検証)
- 自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険)
- 譲渡証明書
- 委任状
- リサイクル券
- 印鑑登録証明書
印鑑登録証明書は、直近2ヶ月以内に発行されたものでないといけないので、役所に行って発行してもらいましょう。
また、場合によっては以下の書類も必要です。
- 住民票(車検証と印鑑登録証明書に記載された住所が違う場合)
- 戸籍謄本(車検証と印鑑登録証明書に記載された住所が違って、本籍地の移動をしていない場合)
- 所有権解除のための書類(車検証の所有者がローン会社や販売店の記載になっている場合)
■軽自動車の場合
- 自動車検査証(車検証)
- 自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険)
- 申請依頼書
- リサイクル券
上記の書類以外に、 車検証の所有者名がローン会社や販売店の名義になっている場合、所有権解除に関する書類も準備しないといけません。
このように普通自動車と軽自動車では、用意する必要書類は異なるので、間違えないようにしましょう。
購入者の必要書類一覧
購入者が用意する書類を自動車のタイプ別に以下より紹介しましょう。
■普通自動車の場合
- 印鑑登録証明書
- 委任状(印鑑登録証明書と同じ印鑑を押したもの)
- 車庫証明書
この際、出品者が用意した書類を受け取りましょう。
■軽自動車の場合
- 印鑑登録証明書か住民票(コピーでも可)
- 自動車損害賠償責任保険証明書
軽自動車の購入の場合、上記の書類以外に車庫証明書が必要なケースもあります。地域によって必要かどうかが異なるので、軽自動車協会へ連絡をして確認しましょう。
軽自動車も、普通自動車の購入と同様に、この際に出品者が用意した各種必要書類を受け取る必要があります。
車の個人売買で必要な手続きとは?
車の個人売買でやるべき手続きは、名義変更だけでなく任意保険の手続きもあります。事前にどのような手続きがあるのか把握しておくと便利です。
では、個人売買で必要な手続きの詳細について、以下より説明していきましょう。
必須の手続き
個人売買で必ずやらなければいけない手続きは、以下の通りです。
手続きの種類 | 対象 |
・車両の名義変更 | 買主か売主(主に買主が行うのが一般的) |
・自賠責保険の名義変更 | 買主か売主(主に買主が行うのが一般的) |
・車庫証明の取得 | 買主(地域によっては必須ではない) |
上記のうち、車両及び保険の名義変更は必ず済ませないと、後になって買主・売主の間でトラブルの原因になります。必ず行いましょう。
人によっては必要な手続き
個人売買において、任意で行う手続きがいくつか存在します。人によって必要な手続きの種類は以下の通りです。
手続きの種類 | 対象 |
・任意保険の契約解除 | 売主(車の売却後、新しい車を購入しない場合に必要) |
・任意保険の車両入替手続き | 買主、売主(売買によって車の乗り換えをする場合に必要) |
・任意保険の加入やその検討 | 買主、売主(保険の更新時期など) |
上記の手続きは、あくまで任意であって必須ではありません。必ずやることではないでの、間違えのないようにしましょう。
やっておいた方がいい手続き
任意保険と同様に必須ではないですが、やっておいたほうがいいのが、個人売買に関する正式な契約です。個人売買はお互いが合意であれば車に関する必要書類だけを渡して、あとは口頭での確認でも問題はありません。
しかし、個人売買をした人たちのなかでは、あとになってお互いの見解に相違が発生して、それが原因でトラブルになることもあります。
そのようなトラブルを回避する手段が、正式な契約です。個人売買における契約は公式のフォーマットはないので、契約の交わし方は自由です。お互いが納得する契約の仕方を考えておきましょう。
車検証の所有者がローン会社なら所有権解除が必要
車の個人売買は、買主と売主の個人同士が行う売買方法なので、車検証の所有者名義は、売買を行う当事者の名前の記載が必須です。しかし、なかには車検証の所有者名義が、ローン会社や販売店名義になっているケースがあり、そのような場合、車の個人売買は成立しません。
そのため、車検証の名義を変更するために、ローン会社や販売店に連絡をする必要があります。
車の所有権の解除は、ローン会社・販売店にある専用の書類を提出することによって可能です。個人売買では車検証の名義確認をして、もしローン会社や販売店名義になっていたら、出品者に解除のための必要書類を準備して欲しいとお願いしておきましょう。
解除のための種類は一部の地域でしか有効にならないものもあります。手間がかからないように全国での使用が可能なものを用意してもらいましょう。
自動車税が支払われているかを必ず確認しよう
売りに出されている車が売れた場合、その車の購入者が当然ながら名義変更を行なって、車の所有者の権利を得ます。
しかし、その車にかかっている自動車税が未納だった場合、その税金の納税義務は名義変更をした人間がしなくてはいけません。本来だったら車の売主が納税を済ませていないといけないのに、未納の場合は名義上、購入者が税金を支払う羽目になるのです。
また、自動車税が未納の場合、車検を受けることが不可能になります。このようなトラブルを避けるために、納税証明書の確認をして納税されているかどうか確かめましょう。
車の個人売買はトラブルの元?よくある事例と注意点について
車の個人売買において、よくある例を紹介しましょう。
トラブル①購入者が名義変更をしてくれない
個人売買で重要な名義変更が、購入者の勝手な都合で遅れてしまうケースがあります。名義変更が完了しないと、手放した車が事故を起こした場合、関係のない自分が加害者になってしまうなど、面倒なトラブルに巻き込まれる可能性が高くなるでしょう。
トラブル② 購入した車が事故車だった・傷があった
過去に事故があったこと、大きな傷があることを隠して、後になって発覚するパターンがあります。事故車の場合は部位のどこかに不具合がある可能性も高いので、交通事故の原因になるかもしれません。
トラブル③ 急に売主・買主と連絡が取れなくなった
支払いが済んでいないのに買主が音信不通になった、売買成立した後に車の不具合が見つかったのに売主への連絡が不可能になった、というケースもあります。この場合、相手が捕まらなかったら、泣き寝入りするしかありません。
車の個人売買をするなら安心・安全の「クリマ」がおすすめ
個人売買は、仲介人がいなくて頼りになる人がいないため、怖くてできないという人もいるでしょう。
そのような人におすすめなのが、中古フリマサイトの「クリマ」です。クリマを利用して個人売買を行うと、クリマのスタッフが仲介をやってくれるので面倒な手続きは一切不要です。
それに加えて、売買成立した時のみ手数料を支払うので、大きな額の仲介手数料を取られることもないので、安心して利用できます。クリマが仲介しているので、未払いや音信不通といったトラブルが起きる心配もありません。
まとめ
車の個人売買は、他の売買方法である販売店などの利用に比べると、余計な手数料が発生しないので、買主・売主ともにメリットのある売買方法といえます。
しかし、個人間のやり取りになるので、他の売買方法と比較した場合、トラブルも発生しやすいのが特徴です。
もし、個人売買で車の購入。売却を検討している場合、手続きに必要なもの、手続きの一連の流れ、トラブル対処方法などの知識を身につけておきましょう。
しっかりと知識を頭に入れておけば、トラブルのない安全な取引が実現するでしょう。