中古車購入にかかる諸費用はどのくらい?費用内訳と節約する方法
車の購入
公開日:2022.06.14
最終更新日:2022.10.24
車の購入を検討しているものの、新車だと予算が合わないという方も多いでしょう。しかし、中古車なら車両本体価格を抑えられるので予算に合った希望の車を見つけることが可能です。ただ、中古車購入でも税金や保険などの諸費用がかかってしまいます。
そこで、今回は「中古車購入にかかる諸費用」について、内訳や節約方法を紹介します。車の購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
中古車を購入する時に必要な法定費用
中古車は新車に比べると購入費用が抑えられるので人気があります。
しかし、中古車とはいえ自動車税や重量税、消費税や環境性能割の4つの税金に加えて、自賠責保険やリサイクル料など、さまざまな諸費用がかかってしまいます。
では、どのくらいの費用がかかるのが、詳しくみていきましょう。
自動車税
まずは自動車税です。毎年5月頃になると自動車税の通知書が郵送されます。自動車税はエンジンの排気量によって区分されており、排気量が大きくなるほど税金が高くなります。
総排気量 | 新車登録時期別の税額 | |
2019年9月30日以前の登録 | 2019年10月1日以降の登録 | |
1,000cc以下 | 2万9500円 | 2万5000円 |
1,001cc〜1,500cc | 3万4500円 | 3万5000円 |
1,501cc〜2,000cc | 3万9500円 | 3万6000円 |
2,001cc〜2,500cc | 4万5000円 | 4万3500円 |
2,501cc〜3,000cc | 5万1000円 | 5万円 |
3,001cc〜3,500cc | 5万8000円 | 5万7000円 |
3,501cc〜4,000c | 6万6500円 | 6万5500円 |
4,001cc〜4,500cc | 7万6500円 | 7万5500円 |
4,501cc〜6,000cc | 8万8000円 | 8万7000円 |
6,001cc〜 | 11万1000円 | 11万円 |
自動車重量税
自動車税のほか、車検ごとに自動車重量税がかかります。自動車重量税は文字通り、重量に応じて金額が変わる税金です。
車両重量 | エコカー | エコカー | エコカー以外 | |
免税 | 50% | 25% | 軽減なし | |
〜0.5t | 0円 | 3,700円 | 5,600円 | 12,300円 |
〜1t | 0円 | 7,500円 | 11,200円 | 24,600円 |
〜1.5t | 0円 | 11,200円 | 16,800円 | 36,900円 |
〜2t | 0円 | 15,000円 | 22,500円 | 49,200円 |
〜2.5t | 0円 | 18,700円 | 28,100円 | 61,500円 |
〜3t | 0円 | 22,500円 | 33,700円 | 73,800円 |
消費税
車両本体に対して10%の消費税が課税されます。たとえば、車両本体価格が100万円であれば10万円の消費税を支払わなければなりません。
環境性能割
2019年10月に自動車取得税から名称が環境性能割に変わっています。内容としては自動車取得税とほとんど変わらず、購入時にかかる税金です。
ただし、エコカーについては特例で非課税になる場合もあるので、購入の際は確認したほうがよいでしょう。
自賠責保険料
自賠責保険は絶対保険とも言われており、車を所有する上で必ず加入しなければならない保険です。
自賠責保険に加入せずに公道を走行すると道路運送車両法違反となり、厳しい罰則が科せられるので注意しましょう。
自賠責保険料については乗用車と軽自動車で金額が異なり、基本的には車検ごとに支払うのが一般的です。
保険期間 | 37カ月 | 36カ月 | 25カ月 | 24カ月 | 13カ月 | 12カ月 |
乗用車 | 27,770円 | 27,180円 | 20,610円 | 20,010円 | 13,310円 | 12,700円 |
軽自動車 | 27,330円 | 26,760円 | 20,310円 | 19,730円 | 13,150円 | 12,550円 |
リサイクル料金
2005年以降に購入する車両からリサイクル料の支払いが義務付けられています。
廃車時にかかるリサイクル料を車両購入時に前払いするイメージです。金額については車種やサイズによって異なるものの、1万円~3万円が目安となります。
中古車と新車の購入費用の違い
中古車と新車では車両価格が違うのはもちろん、諸費用にも違いがあります。新車であればエコカーや免税対象車でない限り環境性能割がかかります。
一方、中古車の場合は車両価格が50万円以下であれば非課税となります。選ぶ車種によっては環境性能割が非課税になるので中古車のほうがお得に購入できるでしょう。
中古車販売店に払う代行費用
中古車であっても車の登録にかかる手数料や納車費用がかかります。では、どのような費用がかかるのか具体的にみていきましょう。
登録代行費用
登録代行費用とは車の名義を変更したり、登録したりするための代行手数料です。
車を所有するには管轄の陸運支局で登録が必要なのですが、中古車の場合でも販売店が代行してくれます。そのため、代行費用として3万円ほどかかることも珍しくありません。
車庫証明の代行費用
日本では車を購入する際に警察署が発行する車庫証明が必要になります。
車庫証明自体は3,000円以下で取得できるのですが、発行手続きを販売店に代行してもらう場合は2万円ほどかかることもあるでしょう。
自宅までの納車費用
販売店から自宅まで車を輸送してもらう場合は運搬費用がかかります。運搬費用は移動距離に応じて異なるものの、1万円~3万円が相場です。
ただし、県外や遠方の販売店から運搬してもらう場合は10万円近くかかる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
車内のクリーニング費用
納車前に車内のクリーニングを行う場合はクリーニング費用がかかります。
状態がよい中古車とはいえ、車内が汚れていたりニオイが残っていたりすることがあります。気になる方は車内クリーニングを行うことをおすすめします。
希望ナンバーの取得費用
希望ナンバーを取得するには別途追加費用がかかります。手数料については販売店ごとに異なりますが、5,000円程度で希望ナンバーの取得が可能です。
中古車を購入する諸費用を安くするコツ
新車よりも車両価格が抑えられる中古車ですが、諸費用がかかってしまうので想像よりも見積もりが高かったという方もいるでしょう。
しかし、諸費用を抑えるコツを知っていればお得に車を購入することが可能です。
手続き代行を使わない
登録手続きを販売店に代行してもらうと3万円ほどかかってしまいます。しかし、手続きを自分で行えば手数料がかからないので、3万円が無料になります。
管轄の運輸支局に行かなければなりませんが、購入費用を抑えられるので自分で手続きするのがおすすめです。
総額内訳の確認をする
中古車の総額内訳を確認するのも重要です。プライスボードに総額と書かれていても、後から追加でクリーニング費用や代行手数料を請求されることも少なくありません。
したがって、総額には何が含まれているのかしっかり確認しておきましょう。
車検が残っている車を選ぶ
新車は登録から3年後に車検を受けますが、中古車の場合は有効期限に応じて車検を受けなければなりません。選ぶ車によって期限に違いがあり、有効期限が短ければ購入後すぐに車検を受ける必要があります。
購入価格を抑えられても、すぐに車検費用を支払わなければならないので結局高くついてしまうということもあるでしょう。したがって、車検の期限が長い車を選ぶのがポイントです。
初期費用を抑えるならクリマがおすすめ
初期費用を抑えるなら車の個人売買プラットフォームであるクリマの利用がおすすめです。クリマは個人売買なので消費税がかかりません。
たとえば、200万円の中古車を販売店で購入する場合、20万円の消費税がかかるので220万円支払わなければなりません。一方、クリマであれば非課税なので200万円の支払いで済みます。
クリマであれば初期費用を抑えられるので中古車を検討している方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
中古車は新車よりも車両価格が抑えられるので購入ハードルが低いといえるでしょう。
しかし、中古車販売店で購入すると消費税や登録代行手数料などの諸費用がかかってしまうので、車両価格よりも高い費用を支払わなければなりません。
ただ、個人売買のクリマであれば消費税がかからないので、その分お得に車を購入できます。初期費用を抑えて車を購入したい方はクリマの利用をおすすめします。