車を売却するなら車検前がお得?車検切れでも高価売却するための秘訣とは?

車の売却
公開日:2021.08.10
最終更新日:2021.12.27
車を売りに出す際、問題となるのが車検の存在です。
「車検を出したあとのほうが車検の有効期限が残っているから査定額アップにつながる」「いや、車検の費用を払う前に売りに出したほうが余計な費用がかからなくてお得」と、人によってさまざまな意見があると思います。
では、車を売却する際、車検前・車検後ではどちらがお得なのでしょうか。
今回は、車の売却と車検の関係性について、詳しく解説してきましょう。
車の売却時に車検の有無は査定額に影響する?
車を売る際、その車に車検の有効期限が残っている場合、査定に影響はあるのでしょうか。
車検の有無と査定の関係はどうなっているのか、次より説明しましょう。
車検の残存期間があれば査定額にプラスされる
結論から言うと、売りに出した車に車検の有効期限が残っている場合、有効期限がない車に比べると査定額は上がります。
ただし、支払った車検代がそのまま査定額にプラスされるわけではありません。
車検を車検を受けたということは、車全体のメンテナンスをしっかりと行っている証拠になります。
そのため「車検の有効期限がある=車のコンディションが良い」という評価につながるのです。
車検の有効期限の長さ・短さが、具定期に査定にどのような加算がされるのかは業者によって異なり、決して全国の業者が一律というわけではありません。
売却する際は注意しましょう。
車検までの期間が長いほどプラス査定になる
車に限らず、購入した製品は使用期間が長いほど、製品自体が購入時に比べて劣化するので、その価値は下がっていきます。
そのため、購入してから売却する期間が短いほど、つまり車検の有効期限が長いほど査定額は上がり、有効期限が短いほど査定額は安価になっていくでしょう。
車は、購入してから5年経過すると、購入金額の半額になるのが、売却の相場といわれています。
そのような事情を承知した人のなかには「5年経過して1〜2週間ほど売却のタイミングがずれてもそんなに査定額に影響はないだろう」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、その1〜2週間の間に所有している車のモデルチェンジがあった場合、査定額に大きな影響を与えます。
モデルチェンジ前の車は型落ち車両の扱いになって、査定額は下がってしまうでしょう。
車の売却は早ければ早いほど高値が付きやすい
以上、説明したように車の売却は早いほど高い査定額が付く仕組みです、では、なぜ高い査定額になるのか、その具体的なポイントについて以下より説明しましょう。
ポイント①最初の車検前ならより高く売却可能
車を購入して最初の車検を向かえる前に売却すれば、高額査定が期待できます。
最初の車検前は、まだ一度も車検費用を支払っていない状態であり、車も購入してそれほど期間が経過していないので、劣化も目立っていないでしょう。
車を売りに出した場合、一度も車検を受けていない車と車検後の車を比較してみましょう。
- 車検前
査定額のみ(車検費用の出費は0円) - 車検後
査定額(すでに支払った車検費用がマイナス、車検の有効期限がプラス)
このふたつを比較した場合、純粋に車検費用が1円もかかっていない車検前の車のほうがプラスになります。
車検は10万円以上かかる場合もあるので、車検の期限が長く残っていたとしても、トータルで見た場合それほどプラスになるとは限りません。
また、車の状態や年式によって高額査定が期待できないケースもあります。
向があります。
たとえ高価買取が実現できても、車検に大金を費やしては元も子もありません。
「車検の期限が近い」という理由のみで大幅に減額される可能性は低いため、期限が迫っている方は車検前の売却を検討するのがおすすめです。
これらのことを考慮すると、車検前に売りに出した場合が、お得といえるでしょう。
ポイント②4ヶ月以上車検が残っていれば査定額は上がりやすい
車の買取は、国産車のサイズによって8通りにランク分けされており、車検の有効期限の長さによって査定額のプラス・マイナスが決まっているといわれています。
しかし、車検の期限が4ヶ月以下の場合、査定額アップに影響は与えません。
車検の期限が十分に残っているから買取額は大きいだろうと思っていても、期限が3ヶ月を切っていれば、査定額のプラス料金は0円です。
その逆で、買取価格の相場が低い軽自動車であっても、車検の期限が1年以上残っていれば、査定額は大きくアップします。
ポイント③自動車税の支払い前に売却する方がお得
毎年の自動車税の支払い前に売りに出すのも、出費を抑えるひとつの手段です。
自動車税は、自動車を持っている人が1年のうちの4月1日に課税される、自動車にかかる税金です。
そのため、4月1日をむかえる前の3月31日までに売りに出して自動車を手放せば、納税の義務は発生しません。
しかし、自動車税を支払ったあとに売りに出しても損をするわけではありません。
納税をしたあとに売りに出すと還付金として還元されます。
ただし、軽自動車に限っては還付金の制度がないため注意しましょう。
車検が残っている時に車を売却するメリット・デメリット
車検の有効期限が残っている状態で車を売りに出すと、メリットがある反面デメリットもあります。
以下よりメリットとデメリットについて紹介しましょう。
メリット:売却価格がアップする
車検は車を所有している人が必ず行わなければいけない点検作業です。
そのため、車検を行った直後は車もしっかりとメンテナンスされた状態なので、コンディションが良好な証拠といえるでしょう。
また、有効期限がたっぷりと残っていれば、売却された車を購入したユーザーが、改めて車検を受ける必要性がないので、それも高額査定のポイントとなるでしょう。
車検による査定プラス額と車検に支払った費用を比べた場合、プラス額のほうが上回るパターンが多いので、売却した人にとってはお得です。
デメリット:車検直後の売却は大きな損となる
先述したメリットを配慮して「査定額がアップのために車検を受けてから買取に出そう」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、この場合、損をする可能性も高いといえます。
その理由は、車検には決して安くない費用がかかるからです。
車検にかかる費用は、以下のような内訳になります。
- 点検にかかる費用
- 修理および調整にかかる費用
- 自賠責保険
- 車両重量税
- その他諸費用
また、車のタイプによって車検の費用は異なり、軽自動車は5〜7万円、中型7〜8万円、大型だと8〜10万円ほどの費用がかかります。これらの金額はあくまで相場なので、最高額だと10〜15万円ほどかかる場合もあるでしょう。
そのため、売却前に車検を受けると先述した費用がマイナスとなります。
車検後に査定に出して車検の加算された金額が、車検費用を上回る保証はありません。
車検の有効期限が3ヶ月以下である場合、改めて車検に出さないで、そのまま買取してもらったほうが無難といえます。
車検切れの状態で車を売却するメリット・デメリット
売却時はデメリットがあると思われている車検切れの車ですが、実はメリットもあります。
車検切れのメリット・デメリットを紹介しましょう。
メリット:車検を通す手間が省ける
車検切れの車を売却に出すメリットは、点検や整備といった手間が省ける点です。
車検前の車を売却に出すと、点検などの手続きは業者、車を購入した新しいユーザーが担当します。
これにより車検にかかる費用およびお面倒な手続きにかかる時間を節約できるのです。
デメリット:安全性が保証されない
車検切れの車は、前回の車検から2〜3年経過して、その後に何のメンテナンスも受けていない状態です。
車検を受けることは車の安全性が保証されている証拠になりますが、その証拠がない状態なので、査定にもマイナスの影響を与えるでしょう。
車検が切れていても売却は可能
先述した通り、車検切れの車は高額査定の可能性が低いといえますが、決して売却の対象外ではありません。
しかし車検切れの車を所有する場合は注意点も覚えておく必要があります。
では、車検切れの車の所有、売却する際の注意点について、以下より説明しましょう。
車検が切れた車で公道を走ると法律違反になる
車検は車を所有している人は必ず受けなければいけない制度なので、車検切れの車は公道の走行は禁止されています。
もし車検切れの車を利用した場合、6点の交通違反となり、免停処分が下される決まりです。
また、車検時に強制加入である自賠責保険の更新をする人も少なくありません。
保険の期限切れになっている状態で交通事故を起こした場合、保険が適用されないため決して安くない賠償金を自腹で支払うことになります。
車検切れの車は乗車しないようにしましょう。
売却時はレッカー車か出張買取が必要
車検切れの車を売却する場合、公道の走行は違法なので買取店まで走行してはいけません。
売却する際は、レッカー車を利用して店舗まで行く、あるいは業者に来てもらって出張買取をしてもらう方法を選ぶ必要があります。
業者によっては出張買取を行なっていないところもあるので、事前に確認しておきましょう。
車検切れでも高価売却するための4つの秘訣
車の売却において行われる査定は、以下の基準となっています。
査定基準 | 確認ポイント | 査定額の影響 |
車種 | 今の市場で人気がある車か | 大 |
年式および走行距離 | 年式、走行距離 | 大 |
外装・内装の状態 | キズ、凹み、汚れ、臭い | 大 |
修復歴があるか | 過去に修復したかどうか | 大 |
付属品があるか | スペアタイヤなどの有無 | 小 |
オプションパーツ | 純正オプション品かどうか | 中 |
タイヤの状態 | タイヤ溝が残っているかどうか | 小 |
以上の表の内容を把握して、どの点を重点的に気をつければいいのか、売却前に考慮することが大事です。
では、車検切れの車が少しでも高い査定額になるための秘訣を、以下より4つ紹介しましょう。
手放すと決めたなら可能な限り早く売却する
車の売却を決めながらも手続きが面倒という理由で、売却を先延ばしにしている人もいるでしょう。
しかし、車に限らず製品は少しでも購入してから期間が長いと、どんどん価値がなくなってしまうので、少しでも早く買い取りに出すようにしましょう。
売却前の清掃をしっかりする
査定時の印象を少しでも良くするために、ボディ、車内ともにできる限り清掃をしておきましょう。
車内は、足元やガラスのヤニ・油汚れ、匂いなどをしっかりと取り除くことも大事です。
複数の買取店で相見積もりを取る
査定に出す場合は、ひとつの業者ではなく複数の業者にお願いしましょう。
複数業者の見積もりのメリットは、「車の相場が把握できる」「どこが一番高額買取をしてくれるかわかる」などです。
見積もり一括サイトを利用すれば、わずかな手間で複数業者の見積もりが可能なので、利用しましょう。
個人売買サイトなら買取店より高く売れる
個人売買サイトを利用すれば、ディーラーや他の専門業者のように仲介料、各種手数料を中抜きされることがないので、お得です。
ただし、業者が行ってくれる事務手続きを自分でやらなければいけない場合もあります。
中古車の個人売買なら「クリマ」がおすすめ
車の売却なら、中古車専門フリマサイトである「クリマ」がおすすめです。
登録者が膨大なため買い手に困らない、売買成立時だけ5,500円の利用料金を支払うだけで、それ以外の手数料が一切かからないなどのメリットがあります。
書類手続きなどは運営事務局が代行してくれるので、売買時の面倒な手続きは不要です。
まとめ
車の売却時、車検の有効期限があるか車検切れであるかどうかは、査定時の重要なポイントなので、しっかりと押さえておきましょう。
また、車検切れであっても、決して売り物にならないことはないので、クリマを利用して買い取りに出してみてはいかがでしょうか。