車の購入vsカーリースどっちが得?カーリースが安く見える巧妙な罠を解説


車 購入 リース

車の購入

公開日:2021.08.30

最終更新日:2022.10.24

昭和の時代であれば車は一家に一台といった風潮でしたが、今の時代だと車を所有するのはなかなか難しいといわれています。

そのような時代背景において注目されているのが、車を購入しなくても車の所有ができるカーリースというシステムです。では、便利といわれているカーリースですが、果たして本当にお得なのでしょうか。

今回は、カーリースと車の購入の比較、各ポイントのメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。
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そもそもカーリースってどんなサービス?

カーリースと聞いても具体的にどのようなサービスなのか把握できていない人もいるかもしれません。カーリースとは、月々の定額料金を支払うことによって、カーリース会社が用意した車を利用できるサービスです。

音楽や映像などの分野で、定額料金を支払うサブスクリプションサービスが盛んですが、それの車版がカーリースといえます。わずかな料金で車書湯が可能になるので、お得なようにも見えますが、トータルで見ると車を購入したほうがお得といえるでしょう。

では、カーリースの特徴とはいったいどのようなものなのか、以下より紹介します。

カーシェアリングやレンタカーとの違いについて

カーリースと似たようなサービスに、カーシェアリング、レンタカーがあります。

では、これらの違いとは何なのでしょうか。この3つのサービスを以下の表にまとめてみました。

カーシェアリング レンタカー カーリース
料金体型および利用できる期間 月会費に加えて利用時間、走行距離分によって金額決定。

10分~数時間は利用可能、他に利用者がいれば利用不可。

料金は時間〜日数分。数時間から数日は利用可能。 月額料金制。

年単位で選択可能、契約期間中は自由に利用可能。

車の名義 所有者:業者

使用者:契約者

所有者:業者

使用者:業者

所有者:リース会社

使用者:契約者

車種の選択 業者が用意したものを選択 業者が用意したものを選択 自由に選択可能
自賠責保険 月額料に含まれる
ガソリン代 契約者による実費 契約者による実費
駐車場代 契約者による実費 契約者による実費 契約者による実費
ナンバープレート 「わ」ナンバー 「わ」「れ」 通常ナンバー

 

この表を見てわかることは、カーリースは、レンタカー、カーシェアリングに比べて、料金体系および利用期間、車種の選択に大きな違いがあることがわかります。

特徴①好きな新車や中古車が選べる

カーリースの特徴は、最先端の新車が多数用意されていることです。今の時代に乗ってみたい現行モデルが用意されているので、最新の車でのドライブが堪能できます。

また、中古車も国産メーカーのあらゆる車種が用意されているので、あらゆるニーズに対応可能です。もし、カーリースが用意していない車があっても、契約者からのリクエストで迅速に用意してくれるところもあります。

特徴②月々の決まった料金のみで利用できる

カーリースはサブスクリプション形式で定額課金制なので、他のサービスのように乗車した時間〜日数によって料金が加算されることはありません。

乗る頻度が高い人であればどれだけカーリースを利用しても、月々の金額は変わらないのでお得といえます。

特徴③残存価格設定がある

カーリースには残存価格というものが導入されています。残存価格とは、固定資産の耐用年数が終了したあとの残された資産価値のことです。カーリースにおいては契約が終了した時点、使用していた車がどれくらい価値があるかを指しています。

契約終了した時点で契約者が支払う金額は、以下の計算になります。

実際の車の金額−想定される残価=実際に支払う金額

上記の計算によって算出された「実際に支払う金額」を契約の期間内で、月々に支払うというシステムが、カーリースの支払い方法なのです。

一見、お得のように見えるこのシステムですが、カーリースの残存価格はあくまで予想なので、契約終了時にもその価値とは限りません。契約終了時には予想と実際の価格に差が生じるかもしれなく、差が出た場合はその差額を契約終了時に請求されることもあります。

特徴④利用するには審査がある

カーリースは契約期間中に月々の支払いをするシステムなので、延滞や滞納が起きるとカーリース会社は多大な迷惑を受けます。そのようなトラブルを回避するための手段が契約時の審査です。

審査の基準はどのカーリース会社も公に公開していませんが、契約希望者の年収などの個人情報、過去に各公共料金やローンの支払いに延滞などの金融事故はないか、などが審査基準と言われています。

審査を通過するにはそれほど厳しくはありませんが、審査のないレンタカーなどと違って、すぐには利用できないのが難点といえるでしょう。

【費用面で比較】車の購入とカーリースのメリットとデメリット

では、車を購入する場合とカーリースを利用する場合、どちらがお得といえるでしょうか。

車購入にかかる費用とカーリースにかかる費用の、メリットとデメリットを以下より紹介しましょう。

車を購入|費用面のメリットとデメリット

車を購入する場合、一括での購入は難しいのでほとんどの人はローンを組むことでしょう。ローンなら無理なく支払いが可能ですが、頭金というまとまったお金を用意しなくてはいけません。

また、自動車を所有すると、車本体の代金だけでなく税金や保険、登録料などの手続き、それを代行してくれる業者への手数料など、各種支払いもあります。

購入すれば、完全に自分の所有物になるのがメリットですが、初期費用が高額なのがデメリットといえるでしょう。

カーリース|費用面のメリットとデメリット

カーリースは頭金を支払う必要がありませんが、月額料金のなかに税金や保険料が含まれています。残存価格設定のため、車の購入に比べるとトータルでは安く、税金や保険の手続きも自分で行う必要がないのがカーリースのメリットといえるでしょう。

しかし、税金や保険とはまったく無縁でなく、自分の完全な所有物ではないのに結局月額料金から取られることになるのが、デメリットといえます。また、購入でも中古車を購入した場合は、トータル的にはカーリースの方がお金がかかる場合もあります。

【管理面】車の購入とカーリースのメリットとデメリット

車は管理にかかるお金も決して安くはありません。

では、管理に関しては車の購入とカーリースではどのような違いがあるのでしょうかそれぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

車を購入|管理面のメリットとデメリット

車を購入した場合、駐車場の代金やガソリン代、車検代、故障した際の修理費用などがかかります。各種管理費用はほとんどが一括で支払わなくてはいけない、お金がかかるのがデメリットです。

ただし、乗車する頻度が低い場合はガソリン代、メンテナンス代などを安くすることも可能なので、それがメリットといえるでしょう。

カーリース|管理面のメリットとデメリット

カーリースは月額料金のなかにメンテナンス代、車検の分割費用が含まれているので、それらの費用の支払いは無縁ではありません。

購入した車と違って一括での支払いをする必要はないのがメリットですが、自分の所有物ではないのに、車検代などがカーリース会社持ちではないのがデメリットです。

【乗車面】車の購入とカーリースのメリットとデメリット

では、車の購入とカーリースでは乗車面に関してはどのような違いがあるのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

車を購入|乗車面のメリットとデメリット

車を購入した際、自分の好みにカスタマイズできるのがメリットです。 また自分の車なのでいくら走っても気にする必要がありません。

ただし、必ず自分の欲しい車が購入できるとは限らず、自分が用意できる予算に合わせないといけないのが購入時のデメリットです。

カーリース|乗車面のメリットとデメリット

カーリースは、乗りたい車の選択肢が豊富なことです。普通車から軽自動車、バンまで、お好みの車種やデザインの選択が可能なのがメリットといえます。

デメリットは、自分の好きなようにカスタマイズできないこと、カーリース会社から走行距離が決められていることです。購入した車のようにどこまでも自由の乗り回すことはできません。

カーリースの利用を客観的に考えて感じた4つのこと

お得という意見も少なくないカーリースは、本当に便利なものなのでしょうか。客観視して考慮したポイントを4つ、以下より紹介しましょう。

残価設定は下取り(買取)価格よりも安く設定されるので損

先述した通りカーリースの支払いの総額は、残価設定により決められます。しかし、残価価格とはあくまで予想の価格なので、不安定な設定といえるでしょう。

また、残価価格は車の下取り価格を下回る価格に設定されることが多いので、新車より安い中古車の購入と比べてみた場合、総合的な支払い中古車の購入金額とそれほど大きな差はありません。

傷や凹みでの違約金を常々気にしなければならない

カーリースの車に傷やへこみ、汚れを付けた状態で返却した場合、修繕代・戦場台として違約金が発生します。違約金は改造を行なった場合も同様です。

また月々の走行距離が限定されているので、常に走行距離を気にしないといけません。購入した車であれば関係のない、余計な気を使うのがカーリースの特徴です。

リースの中途解約をする場合は金銭的な損を被る

カーリースを契約して中途解約をする場合、違約金に加えて、残りの契約期間の代金を支払わないといけません。

つまり解約してもしなくても代金は支払い続ける義務が発生します。残りの代金にプラスして違約金も発生するので、中途解約はただ損をするだけです。

月々諸込み1万円では到底利用できない

ネットなどでよく見かけるのが「マイカーリースなら月々諸込み1万円で新車に乗れる」という広告です。広告だけ見ると月にたった1万円を支払うだけで車を乗れると思うでしょうが、はっきりいってこれは過大広告です。

その広告を出しているカーリース会社の代金詳細をよくみてみると必ず「ボーナス払い5万円」などの文字があります。つまり月々1万円に加えて年2回のボーナス払い5万円ですから、明らかに月の支払いは1万円を超えています。

カーリースは「法人」の場合は税金面で得をする

カーリースは法人で契約した場合、メリットがあります。会社が営業車を買った場合、その車の代金はすべて必要経費にはできません。

経費にするためには会社の資産扱いにして減価償却で時間をかけて経費扱いにする必要があります。経費化までの期間は普通自動車だと6年、軽自動車だと3年もの期間が必要です。

しかし、リースの場合は購入はしていないので、必要経費として認められるので、それにより節税が実現します。このようにカーリースは、個人向けというより節税したい法人向けといえるのです。

リースより購入の方が総合的にみるとお得

先述したカーリースの要点をもう一度まとめてみましょう。

  • カスタマイズ、傷、汚れにより違約金が発生
  • 中途解約で違約金と残りの月額料の支払い義務が発生
  • 月の走行距離が決まっているため、自由に乗り回せない

以上のデメリットはカーリース特有のもので、中古車を購入すればこのようなデメリットはまったく無縁です。中古車であればそれほど高額でないものも多数あるので、総合的な出費で考えると、駐車の購入のほうがお得といえます。

車をお得に購入したいなら個人売買の「クリマ」がおすすめ

車をお手軽な代金で購入したい人は、車の個人売買サイト「クリマ」の利用をおすすめします。

クリマは、運営事務局が仲介に入り、車の購入時の面倒な手続きを代行してくれるのが特徴です。それでいながら交渉成立後に手数料を支払うだけなので、余計な出費は必要ありません。

そして、豊富な車が揃っているので、お好みの車が必ず見つかることでしょう。車の購入を検討している人は、クリマを利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

カーリースは、車の購入をしなくても車を所有することが可能な便利なサービスですが、デメリットも多数あります。本当にカーリースが自分に適しているか、よく検討をしてから、利用するか決めましょう。

 

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