車の購入費用はどれくらい?実際にかかる初期費用から維持費まですベて公開!
車の購入
公開日:2021.08.23
最終更新日:2022.10.24
車を購入する際に必要なのは車両本体代だけでなく、様々な初期費用がかかります。さらに、購入後も税金や保険、諸経費などの維持費がかかってしまいます。そこで、今回は実際にかかる初期費用から維持までを紹介していきます。
車の購入にかかる初期費用は?
車を購入する際には初期費用というものがかかります。一般的な初期費用は車両価格の10〜20%が相場となっており、仮に200万円の車を購入すると総額約220万円前後を支払わなければならないでしょう。
【車の購入にかかる初期費用】
分類 | 費目 | 内容 |
車両代金 | 車両本体代金 | 車種による |
法定費用 | 消費税 | 10%(軽減税率適用外) |
自動車税 | 排気量による | |
環境性能割 | 0〜3% | |
自動車重量税 | 車両重量による | |
自賠責保険料 | 車種および契約年数による | |
自動車リサイクル料 | 車種による | |
諸費用 | 登録料 | 1〜3万円 |
納車費用 | 1万円前後 | |
車庫証明費用 | 3,000円〜10,000円 | |
検査登録手続費用 | 3,000円〜10,000円 | |
希望ナンバープレート代 | 5,000円前後 |
車の購入時に必要な費用一覧
車の購入時には様々な費用がかかります。ここでは費用の中身について解説していきます。
車両代金
まず、購入に必要なのは車両代金です。車両代金については車種によって変わるのはもちろん、グレードやオプション、ボディーカラーによっても変わります。たとえば、車両本体価格が200万円の車であっても、カーナビやドライブレコーダー、フロアマットやサイドバイザーなどをオプションでつけると20〜30万円ほど金額が上がることも珍しくありません。
法定費用
車両代金とは別に法定費用というものがかかります。法定費用というのは主に6種類の保険や税金を総称した費用です。それでは、法定費用の内訳を見ていきましょう。
・消費税
自動車は軽減税率の適用外となるため、10%の消費税がかかります。たとえば、200万円の車両本体代だった場合、20万円の消費税がプラスされます。
・自動車税
自動車税はエンジンの排気量によって変わります。
(ただし、軽自動車の場合は一律10,800円です。)
総排気量 | 新車登録時期別の税額 | |
2019年9月30日以前の登録 | 2019年10月1日以降の登録 | |
1,000cc以下 | 2万9500円 | 2万5000円 |
1,001cc〜1,500cc以下 | 3万4500円 | 3万500円 |
1,501cc〜2,000cc以下 | 3万9500円 | 3万6000円 |
2,001cc〜2,500cc以下 | 4万5000円 | 4万3500円 |
2,501cc〜3,000cc以下 | 5万1000円 | 5万円 |
3,001cc〜3,500cc以下 | 5万8000円 | 5万7000円 |
3,501cc〜4,000cc以下 | 6万6500円 | 6万5500円 |
4,001cc〜4,500cc以下 | 7万6500円 | 7万5500円 |
4,501cc〜6,000cc以下 | 8万8000円 | 8万7000円 |
6,001cc〜 | 11万1000円 | 11万円 |
・環境性能割
環境性能割は車を取得した人に課せられる税金です。2019年10月以前は「自動車取得税」という名称で課税されていましたが、環境への配慮から、エコカーなどの一定の燃費基準を満たした車種については非課税となり、その他についても環境性能によって税率が分けられるようになりました。
車種 | 税率 | ||||
自家用 | 営業用 | ||||
電気自動車(燃料電池自動車を含む) | 非課税 | 非課税 | |||
天然ガス自動車(平成30年排出ガス基準適合又は平成21年排出ガス基準NOx10%以上低減) | 非課税 | 非課税 | |||
プラグインハイブリッド自動車 | 非課税 | 非課税 | |||
クリーンディーゼル乗用車(平成30年排出ガス基準適合又は平成21年排出ガス基準適合車) | 非課税 | 非課税 | |||
ガソリン自動車(ハイブリッド自動車を含む) | |||||
乗用車 | |||||
平成30年排出ガス基準50%低減または平成17年排出ガス基準75%低減 | |||||
かつ令和12年度燃費基準85%達成かつ令和2年度燃費基準達成 | 非課税 | 非課税 | |||
かつ令和12年度燃費基準75%達成かつ令和2年度燃費基準達成 | 1% | 非課税 | |||
かつ令和12年度燃費基準65%達成かつ令和2年度燃費基準達成 | 2% | 0.5% | |||
かつ令和12年度燃費基準60%達成かつ令和2年度燃費基準達成 | 2% | 1% | |||
上記以外 | 3% | 2% | |||
LPG自動車 | |||||
乗用車 | |||||
平成30年排出ガス基準50%低減または平成17年排出ガス基準75%低減 | |||||
かつ令和12年度燃費基準85%達成かつ令和2年度燃費基準達成 | 非課税 | 非課税 | |||
かつ令和12年度燃費基準75%達成かつ令和2年度燃費基準達成 | 1% | 非課税 | |||
かつ令和12年度燃費基準65%達成かつ令和2年度燃費基準達成 | 2% | 0.5% | |||
かつ令和12年度燃費基準60%達成かつ令和2年度燃費基準達成 | 2% | 1% | |||
上記以外 | 3% | 2% |
・自動車重量税
自動車重量税は自動車の重量に応じて課税されます。
車両重量 | エコカー | エコカー | エコカー外 | |
免税 | 50% | 25% | 軽減なし | |
〜0.5t | 0円 | 3,700円 | 5,600円 | 12,300円 |
〜1t | 0円 | 7,500円 | 11,200円 | 24,600円 |
〜1.5t | 0円 | 11,200円 | 16,800円 | 36,900円 |
〜2t | 0円 | 15,000円 | 22,500円 | 49,200円 |
〜2.5t | 0円 | 18,700円 | 28,100円 | 61,500円 |
〜3t | 0円 | 22,500円 | 33,700円 | 73,800円 |
https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/kazei/car_kankyou.html
・自賠責保険料
自賠責保険とは自動車損害賠償責任保険が正式名であり、別名強制保険とも呼ばれています。自動車を所有するには必ず入らなければならない保険です。自賠責保険の金額は保険の加入期間に応じて変動します。加入期間については12ヶ月〜37ヶ月の間で選ぶことができますが、通常、購入時および車検のタイミングに合わせた期間を選ぶのが一般的です。たとえば、新車購入から次の車検までは36ヶ月の期間があるため、自賠責保険の期間も36ヶ月に設定することが多いです。
保険期間 | 37ヶ月 | 36ヶ月 | 25ヶ月 | 24ヶ月 | 13ヶ月 | 12ヶ月 |
乗用車 | 27,770円 | 27,180円 | 20,610円 | 20,010円 | 13,310円 | 12,700円 |
軽自動車 | 27,330円 | 26,760円 | 20,310円 | 19,730円 | 13,150円 | 12,550円 |
・自動車リサイクル料
自動車リサイクル料は廃車費用の前払いという位置づけです。そのため、廃車しなければリサイクル費用は返金されます。
諸費用
次に諸費用について見ていきましょう。諸費用には主に車庫証明費用、検査登録費用、希望ナンバープレート代の3種類あります。
・車庫証明費用
車庫証明費用は自動車の登録に必要な車庫証明を警察署から取得するためにかかる費用です。管轄の警察署によって金額が異なりますが2,000円〜2,500円が一般的です。さらに、車庫証明取得をディーラーや販売店に任せる場合は代行手数料がかかるため、総額で5,000円くらいになることが多いです。
・検査登録費用
検査登録費用とは車の登録やナンバー取得にかかる費用です。
・希望ナンバープレート代
希望ナンバープレート代とは、自分の好きな番号のナンバープレートにする場合にかかる手数料です。
手続き代行費用
車の購入時には手続き代行費用というものがかかります。
【手続き代行費用一覧】
納車費用 | 購入した車を指定場所まで届けてもらう費用 |
下取り代行費用 | 下取りに出す車がある場合に必要な名義変更や抹消登録、査定などの費用 |
車庫証明手続き
代行費用 |
車庫証明手続きを販売店に任せる場合にかかる費用 |
検査登録代行費用 | 検査登録手続きを販売店に任せる場合にかかる費用 |
希望ナンバー代行費用 | 希望するナンバープレートの取得を販売店に任せる場合にかかる費用 |
預かり法定費用 | 法定費用の納付手続きを販売店に任せる場合にかかる費用 |
クリーニング費用 | 中古車購入時に内外装のクリーニングや洗車を行う費用 |
車の購入後にかかる維持費一覧
車を購入した後にも様々な維持費がかかります。たとえば、自動車税や重量税、さらに保険や車検など年間を通して維持費がかかります。また、カーローンを利用した場合はローンの返済額もかかってきます。
項目 | 内容 |
各種税金 | 自動車税や自動車重量税 |
車検費用 | 車検基本料やその他法定費用 |
保険料 | 自賠責保険や任意保険 |
諸経費 | 駐車場代やガソリン代、(ローン支払い) |
メンテナンス費用 | 点検費用や部品交換費用 |
各種税金(自動車税・自動車重量税)
自動車購入後も自動車税と自動車重量税を払い続けなければなりません。自動車税は毎年5月頃に納付書が送られ、コンビニ等で支払いを行います。また、自動車重量税については車検のタイミングで支払う必要があります。
車検費用(車検の基本料・法定費用)
車検費用は車検基本料と法定費用から成り立っています。車検基本料については車検を依頼する店舗やプランによって異なります。また、法定費用については自賠責保険や重量税などが含まれています。普通車の場合、車種によって異なりますが、15万円〜30万円ほどの車検費用が必要です。
保険料(自賠責保険・任意保険)
保険料には大きく分けて2種類あり、絶対に加入しなければならないのが自賠責保険です。また、任意で加入する自動車保険については保険会社や保険内容によって金額が異なります。さらに、車種によっても保険料が変わるため、事前に見積もりを取っておくことをおすすめします。一般的には年間10万円〜15万円が相場と言われています。
諸経費(駐車場代・ガソリン代)
駐車場を借りる場合は駐車場代がかかります。また、電気自動車以外はガソリン代が必要となります。駐車場については土地や屋内か屋外かによって異なります。郊外であれば1万円以下で借りられるところもありますが、都市部であれば3万円以上するところも珍しくありません。
メンテナンス費用(部品の交換修理)
メンテナンス費用にはオイル交換費用などの消耗品も含まれています。定期点検を行い、必要に応じて部品を交換しなければなりません。オイル交換については4,000円〜7,000円ほどが相場です。もちろん、使用するオイルの種類や量によっても変わります。その他、ワイパーゴムやタイヤ、ブレーキパッドなどの消耗品があるため、交換時期が来るとその都度、交換費用がかかります。
車の購入費用を抑える4つのポイント
車の購入には車両代金以外にも様々な費用がかかってしまいます。そこで、車の購入費用を抑える4つのポイントを紹介していきます。
複数社に相見積もりをとる
車を購入する際は必ず複数社から見積もりを取るようにしましょう。同じ車であっても販売店によって値引率が異なります。また、相見積もりを取ることで値引きを頑張ってくれることがほとんどです。また、値引きはしてもらえなくても特典でオプションをつけてくれたり、サービス券が貰えたりする場合もあります。そのため、必ず複数の販売店から相見積もりを取るようにしましょう。
値引きの交渉をする
営業担当に直接値引き交渉をしてみるのも有効です。特に決算月には営業担当もノルマが課せられていることが多く、値引き交渉がしやすくなります。
自分でできる手続きは自分で行う
自分でできる手続きは自分で行い、代行費用を削減することもおすすめです。たとえば、車庫証明については自分で警察に行って取得することができます。
車を乗り換える場合は下取りや買取に出す
車を乗り換える場合は下取りや買取りに出して、購入代金に充てましょう。人気車種や走行距離が少ない車は査定額がアップすることもあります。
車を安くお得に買いたいなら個人売買の「クリマ」がおすすめ
車を安くお得に購入するには個人売買の「クリマ」を使用する方法があります。クリマを利用して購入すると消費税がかかりません。さらに、販売店の中間マージンが発生しないため、人気車種もお得に購入することが可能です。また、車庫証明の取得も自分で行うため、代行費用など手数料がかからず、販売店で購入するよりも総額を大幅に減らすことができます。
まとめ
車を購入するには法定費用や諸費用などの初期費用がかかってしまいます。さらに、購入後も税金や保険、車検費用などの維持費がかかります。購入前にどれくらいの初期費用や維持費がかかるのかを把握しておき、車種を選ぶことが大切です。また、消費税などをかけずにお得に購入できる個人売買の「クリマ」を利用する方法もおすすめです。